【Peabo Bryson & Deborah Cox Live: I Am Your Servant】
サーヴィス精神。
すっかりおなじみで何度目の来日かもう誰もカウントできないほど、来ているピーボ・ブライソン。昨年9月、デイヴ・コーズのゲスト以来、また本人名義では2011年1月以来のライヴ。今回は、ゲストにデボラ・コックスを迎えた。ゲストは前々回がレジーナ・ベル(2010年)、前回(2011年)がシャンテ・ムーア。
毎回おなじみ、イントロで観客全員と握手してからステージへ。そして、最後は10本ほどの赤いバラを観客の女性ファンにプレゼント。サーヴィス精神満点、今回もたくさん日本語をしゃべって受けていた。
デボラは僕は初めて見るような記憶だが、ひょっとしたら、プロモーションなんかで来日しているかもしれない。ステージで「また、日本に戻ってこられて嬉しい」と言ってい� ��。彼女の印象は、なにより、とても肉感的なスタイルで、しかも筋肉質で、それでちゃんと美人ということで驚いた。そして、セリーヌ・ディオン、ホイットニーを彷彿とさせる王道的な歌唱を聞かせる。カナダ・モントリオール出身で、かつてはセリーヌのバックコーラスもしていた。そして、アメリカではホイットニーを育てたクライヴ・デイヴィスのアリスタ・レコードからデビュー。セリーヌ、ホイットニーを思わせるのは、その流れからいっても当然だ。なかなかいい感じだった。彼女は自らのヒットを3曲歌い、最後、ピーボとデュエットで「ホール・ニュー・ワールド」を披露した。
ピーボは、東京公演の前、大阪に約1週間滞在。年恒例の阪急のイヴェントでフルオーケストラをバックに歌ってきた、という。その主� �者のリクエストで新しく歌ったが、下記セットリストで5と6。レオン・ラッセル~ダニー・ハサウェイの「ア・ソング・フォー・ユー」とスティーヴィーの「ドゥ・アイ・ドゥ」。これは新鮮! 特に「ア・ソング・フォー・ユー」のような曲は、ピーボにどんぴしゃ、完璧だ。
どうしても、ピーボというとバラード、あるいは、女性シンガーとのデュエット、というイメージを持つ。朗々と歌い上げるのが、ほんとに似合う。
そして、ライヴを見ていると、彼の「フィール・ザ・ファイアー」を聴きたいと思うのだが、なかなかやってくれない。この日も、ライヴ後、楽屋でピーボに再会し、「フィール・ザ・ファイアー」のことを言ったら、「ああ、そうだったな」と思い出してくれた。僕も、来日前にメールなりなんな� ��してリマインドしないとダメだと思うのだが。(笑)
左・デボラ・コックス&ピーボ・ブライソン、右・ピーボ&ザ・ソウル・サーチャー
ちょうど、ブルーノートに行く道すがら、車でサム・クックのCDを聴いていたが、ピーボがサムをカヴァーしてもおもしろいな、と思った。彼とサム・クックについて話をしたので、その話はまた後日。
バンドメンバーは前回とドラムスを除いてすべて同じ。そのキーボードのデイヴ・イワタニのルックスが、フィリップ・ウーに似ているので、いつもフィリップがいるのかと思ってしまう。なんてネタはかなり内輪ネタです。
今回はブルーノート(今日・水曜)のほか、コットンクラブも2日(木・金)ある。
■ピーボ過去記事(ソウル・サーチン・ブログにはたくさんあります)
2011年09月16日(金)
デイヴ・コーズ&ピーボ・ブライソン~稀代のエンタテイナー2人が共演
2010年01月31日(日)
ピーボ・ブライソン&レジーナ・ベル・ライヴ(パート1)
2010年02月10日(水)
ピーボ・ブライソン(パート2)~テディーとマイケルを語る
(ここに過去関連記事多数)
■ベスト
■現段階での最新作
■メンバー
ピーボ・ブライソン(ヴォーカル)Peabo Bryson(vo)
デボラ・コックス(ヴォーカル)Deborah Cox(vo)
クリスティ・ホワイト(バック・ヴォーカル)Kristie White(back vo)
キム・ライリー(バック・ヴォーカル)Kim Riley(back vo)
ダイアナ・デンティーノ(キーボード)Diana Dentino(key)
デイヴ・イワタキ(キーボード)Dave Iwataki(key)
マイケル・ホスキン(サックス)Michael Hoskin(sax)
ドゥワイト・ワトキンス(ベース、ヴォーカル)Dwaight Watkins(b)
J-フライ(ドラムス)J-Fly(ds)
■セットリスト:ピーボ・ブライソン+デボラ・コックス
Setlist: Peabo Bryson, Deborah Cox, January 30, 2012
[ ]=original artist ( )=singers
show started 21:35
00.Intro-
01.By The Time The Night Is Over
02.If Ever You're In My Arms Again
03.Tonight I Celebrate My Love
04.If You Love Somebody [Sting]
05.A Song For You [Leon Russell, Donny Hathaway] (今回初歌い)
06.Do I Do [Stevie Wonder] (今回初歌い)
07.King Of Sorrow [Sade]
---Deborah Cox on the stage
08.Sentimental (Deborah Cox)
09.Where Do We Go From Here (Deborah Cox)
10.Nobody's Supposed To Be Here(Deborah Cox)
---Peabo Bryson back on the stage
11.Whole New World (Peabo +Deborah)
Enc. Ain't Nobody [Rufus]
Show ended 22:58
(2012年1月30日、月曜、ブルーノート東京、ピーボ・ブライソン、デボラ・コックス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Bryson, Peabo / Cox, Deborah
2012-
【Sudden Passing】
川勝さん。
31日の昼過ぎ、ネットやニュースで編集者の川勝正幸さんの訃報が伝えられた。これは愕然とした。最初、渡辺祐さんのツイートで知った。
川勝さんと知り合ったのは、正確には覚えていないのだが、1993年前後ではないかと思う。ロスで活躍するフォトグラファーに紹介された。そんな中で、何回か食事もしたような記憶がある。その後、彼が渡辺祐さんと編集プロダクション「ドゥ・ザ・モンキー」を一緒に始めていたのを知る。93年だと、すでにドゥ・ザ・モンキーなのかな。僕自身は仕事をご一緒したことはないのだが、カウンター・カルチャーに造詣が深く、いろいろなものを書いたり、編集したり、本を出したりしているのは、存じ上げていた。その仕事ぶりは、作品を見れば尊敬に値するもの� ��かりだ。
しかも、川勝さんの死が、自宅の火事だというから、もうやりきれない。だって、その数時間前まで、ツイッターでつぶやいていたんだから。
川勝さんは1956年11月21日福岡県生まれ。55歳だった。
こう同年代の突然の死が続くと、自分もどうしていいかわからなくなる。健康診断、健康チェックか。普段から規則正しい生活を心がけ、抵抗力をつけよう。やはり、毎朝、ラジオ体操しなきゃ。しかし、事故ではなあ。事故にも気をつけよう。
ご冥福をお祈りしたい。
■川勝作品は多数。その代表作のひとつ
"
■これの入魂の一作
"
■川勝氏集大成
"
■これも。
"
■勝新太郎のすべて
"
OBITUARY>Kawakatsu, Masayuki (November 21, 1956 – January 31, 2012, 55 year-old)
【Don Cornelius Dies At 75: Killed Himself?】
訃報。
1970年代から始まり、大きな人気を得たアメリカの音楽テレビ番組『ソウル・トレイン』を始めたドン・コーネリアスが、2012年2月1日(水)午前4時(日本時間1日午後9時)ごろ、アメリカ・カリフォルニア州シャーマンオークスの自宅で銃で撃たれた状態で発見され、すぐにシーダース・サイナイ病院に運ばれたが4時46分、死亡が確認された。75歳。救急、警察ともに、傷口から自殺とみている。正確な検死報告は後日発表される。
自殺の理由はわからないが、ドン・コーネリアスは、2009年に、妻に離婚を求めていたが、その際の陳述書で「私はもう72歳だ。健康に問題がある。自分が死ぬ前に、この離婚を決めたい」と語っていた。体に問題があったことがひとつの理由かもしれない。妻とは、ドン自身が暴力を 振るったりしたことから、不仲が伝えられていた。
クインシー・ジョーンズのコメント。"I am shocked and deeply saddened at the sudden passing of my friend, colleague and business partner Don Cornelius, "Don was a visionary pioneer and a giant in our business. Before MTV, there was 'Soul Train.' That will be the great legacy of Don Cornelius. His contributions to television, music and our culture as a whole will never be matched. My heart goes out to Don's family and loved ones." (友人であり、仕事仲間であり、ビジネス・パートナーであるドン・コーネリアスの突然の死去に衝撃と深い悲しみを覚えています。ドンは、映像のパイオニアであり、私たち音楽業界のジャイアントでした。MTV以前に『ソウル・トレイン』があったのです。ドン・コーネリアスの素晴らしい伝統、レガシーはこれからもずっと語り続けられるでしょう。彼のテレビ、音楽、そして私たち黒人文化への貢献は誰にも勝る、計り知れないものです。ドンの家族とドンが愛した人々へお悔やみを申し上げます)
ミニ評伝。
ドン・コーネリアスは、1936年(昭和11年)9月27日、シカゴ生まれ。本名ドナルド・コーテッツ・コーネリアス。地元のラジオ局WVONからジャーナリスト、アナウンサー、DJ人生を始めた。全米で人気だったディック� �クラークの『アメリカン・バンドスタンド』の黒人版を作ろうと思いつき、シカゴで『ソウル・トレイン』のパイロット版を制作。当初はシカゴのローカル番組だったが、徐々に全米にネットワークを広げ、黒人居住人口の9割以上のエリアで放送されるようになった。
番組コンセプトはシンプルで、レコードにあわせて観客が踊るシーンと、基本は口パク(リップシンク)でゲスト・アーティストが歌うという構成で、アメリカのソウル・ミュージック・シーンに大きな影響を与えた。当時は、なかなか黒人アーティストがテレビに出ることができなかった時代にソウル専門で人気を集めた。一般客とダンスの上手なダンサーが踊り、そのダンサーは「ソウル・トレイン・ギャング」「ソウル・トレイン・ダンサーズ」などと呼ばれ� ��。このダンサーの中から、ジョディー・ワトリーや、ジェフリー・ダニエルズらがスターに育っていった。
『ソウル・トレイン』はアメリカでは1971年10月から2006年3月まで放送され、日本でも当初はTBS、東京12チャンネル、のちにNHK-BSなどで放送された。ドン自身は、開始から1993年まで、メインの司会を務めた。その後もさまざまな司会者が登場するなか、1997年頃まで時折、ドンもでてきた。 週一回の一時間番組(オンエア内容は実質45-48分)、トータルで1117回、放送された。ドンは2008年に、『ソウル・トレイン』の全権利を、「マッドヴィジョン・エンタテインメント社」に売却していた。
1970年代には、なかなか黒人アーティストがテレビ番組に出ることは難しかったが、ソウル・チャートに上がるアーティストは、ほ� �この『ソウル・トレイン』に出ることが出来、スターの階段をかけ上がるようになった。ジェームス・ブラウン、マイケル・ジャクソン、ジャクソン5、プリンス、スティーヴィー・ワンダー、スタイリスティックスなどすべてのブラック・アーティストが登場。『ソウル・トレイン』に出ていない黒人アーティストは数えられないほどの存在となった。
日本人でも、久保田利伸、イエロー・マジック・オーケストラが出演している。
また、日本では1999年4月から東京のFM局Jウェイヴで深夜の時間帯にドン・コーネリアスお墨付きの「ソウル・トレイン」という名前のラジオ番組が始まり、2005年9月まで続いた。1999年、同時にお台場に、「ソウル・トレイン・カフェ」というライヴも出来るカフェも登場。ドン・コーネリアス、ス� ��ィーヴィー・ワンダーなどもやってきた。
『ソウル・トレイン』は、ソウル・ミュージックの歴史を語る上で、もっとも重要なテレビ番組と言っても差し支えない。そして、それを生み出したドン・コーネリアスは、ソウル・ミュージックの歴史を変えた人物ともいえる。
ご冥福をお祈りする。
(ドン・コーネリアス死去続報が来次第、またお伝えします)
■DVDボックスセット
OBITUARY>Cornelius, Don (September 27, 1936 – Feburary 1,2012, 75-year old)
【Shock Of Don Cornelius's Death】
衝撃。
テレビ番組『ソウル・トレイン』創始者、ドン・コーネリアス死去のニュースは、世界中に大きな衝撃を与えている。特に、ブラック・ミュージック、ソウル・ミュージック関係者からは、追悼の言葉が絶えない。ジェームス・ブラウン、マイケル・ジャクソンらの死去と同様のショックと受け止められている。
2012年2月2日(木)02時30分00秒
(速報)ドン・コーネリアス死去
スティーヴィー・ワンダー。「大変な衝撃を受けています。初めて『ソウル・トレイン』でやったのは、『スーパースティション』でした。彼は、僕のキャリアの上でも大変な貢献を果たしています。もちろん、僕だけでなく、音楽とダンスを世に広めたという点でも大変な貢献を果たしました。僕は『アメリカン・バンドスタンド』も、『ソウル・トレイン』も「見て」きたので、ドンの死は心が引き裂かれる思いです。多くの音楽番組が、これらを元にして作ってきているのを知っています。僕は、彼がとても優しい人物だと思っています。もちろん彼と毎日いるわけではないので、すべてを知っているわけではありませんが。メモリアルで何を歌いたいかは、家族に任せます。彼らが歌って欲しいという曲を歌います」
日 本でラジオ番組『ソウル・トレイン』、さらにお台場に「ソウル・トレイン・カフェ」(ともに1999年)を持ってきたときのプロデューサーで、1960年代からソウル・ミュージック、黒人文化に詳しく自らもダンサーとしても活動してきた江守アイさんと話した。
江守さんは、ドンと2回ロスアンジェルスで、1回はドンが来日したとき、東京でついていた。東京で「ソウル・トレイン・カフェ」を始めるとき、ミーティングでロスで会ったが、最初に会ったときは、あこがれの人で、怖い人という印象だったが、徐々にいろいろな話をして打ち解けてくると、「店で必要なものだったら、なんでも持っていっていい」とまで言ってもらえるようになった。「ソウル・トレイン・ミュージック・アワード」のトロフィーのレプリカ、ビデオ 、レコード、ゴールド・レコードなどいろいろな小物などを持ってきて、店内に飾った。
江守さんは言う。「彼と『ソウル・トレイン』が果たしたものは、間違いなく黒人社会の『ランドマーク』ですよ」
また、2001年の「ソウル・トレイン・レディー・アワード」では、ドンが江守氏を招待してくれ、ものすごくいい席を用意してくれた、という。
来日したときは、つきっきりでドンのケアをしたそうだが、そのときに一緒に奥さんと来ていて、それがしばらく前に離婚の話が進んでいた奥さんだったらしい。かなり若い奥さんだったそうだ。
黒人活動家、アル・シャープトン。「彼はソウル・ミュージックとダンスを、それまでになかったような方法で、世界に紹介した。彼はグローバルなレベルでの文化を変革し� �人物だ」
また、『ソウル・トレイン』には、黒人だけでなく、エルトン・ジョン、デイヴィッド・ボウイなどの白人、また、久保田利伸、イエロー・マジック・オーケストラなどの日本人も出演している。
先週、一緒に食事をしたというクラレンス・エイヴォント(元サセックス・レコード、モータウン・レコード・チェアマン)によると、自殺をうかがわせるものなど何もなく、本当に驚いている。ただ最近発作が起こるので、自身で車を運転するのをやめた、と言っていたという。
テレビ『ソウル・トレイン』のもっとも大きなポイントは、毎回ブラック・アーティストが一組出演し、口パクながら、動く姿を見せていた、点。もうひとつが、ソウル・トレイン・ギャングと呼ばれるダンサーたちが曲にあわせてライン ダンスをするシーン。ここでダンスが大変うまいダンサーが注目されるようになったり、新しいダンスが披露され、それが全米に広まったりした。
また、1分間でアルファベットの文字がボードにばらばらに貼られていて、それを何かの単語に正しく置きなおす「スクランブル・ボード」のコーナーも受けていた。
多くの人が、『ソウル・トレイン』を見て、新しいステップを覚えた。当時はビデオで録画するということができなかったため、ほとんどの人が、毎週決まった時間に必ずテレビの前に座り、そのステップをリアル・タイムで覚えた。
ドンが番組を締めるときのいつものキャッチフレーズは、こうだ。"love, peace and soul."(愛と平和とソウルを)
■『ソウル・トレイン』DVDボックスセット
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ソーラー・レコード。
テレビ『ソウル・トレイン』のアーティストのブッキングを担当していたのが、ディック・グリフィーという人物で、ディックとドンで1975年、「ソウル・トレイン・レコード」を設立、これが1977年、ドンが手を引き、ディックが単独オウナーとなったときに、社名を「ソーラー・レコード」に変更。ウィスパーズ、ミッドナイトスター、レイクサイドなど多数のヒットを放った。ベイビーフェイスなどもここから出てきた。
ちなみにディック・グリフィーは2010年9月24日に71歳で死去している。
2010年09月29日(水)
ディック・グリフィー死去~ソーラー・レコードの生みの親
OBITUARY>Cornelius, Don
●デイヴィッド・ピーストン、54歳で死去
【Soul Singer David Peaston Dies At 54】
訃報。
ソウル・シンガーとして1980年代後期から人気を集めたデイヴィッド・ピーストンが2012年2月1日(水)ミズーリ州セントルイスで54歳で死去した。死因は糖尿病からの合併症。しばらく前から糖尿病を患い、両足を一部切断、義足をつけていた、という。
デイヴィッド・ピーストンは1957年3月13日セントルイス生まれ。幼少の頃はご多分にもれず教会でゴスペルを歌っていた。その後学校教師となったが、教師のレイオフを機にニューヨークに出て、アポロ・シアターの「アマチュア・ナイト」でビリー・ホリデイの「ゴッド・ブレス・アワ・ラヴ」を歌ったところ大喝采を浴びて、プロへの道が開かれた。その後1989年、「トゥー・ロングス」、バラードの「キャン・アイ」などが大ヒットした。その特徴的なハイ・ ヴォイスが独特で、当時は多くのファンを集めた。
デイヴィッド・ピーストンの母マーサ・バスはゴスペル・シンガーで、クララ・ワード・シンガーズの一員、姉のフォンテラ・バスは1965年に「レスキュー・ミー」のR&Bヒットを放っているシンガー。
24年連れ添ったハイスクール時代からの妻、ミッチェルによると「彼は陽の当たらなかった最高のアーティストです。素晴らしいシンガー、父、おじさん、でした」という。
ピーストンはミッチェルと2人の息子によって送られる。
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圧巻。
デイヴィッドのライヴは、ショーケースを1989年に見て圧倒された。すっかり大ファンになったが、彼を見ていると、最近だと、その後『アメリカン・アイドル』から出てスターになったルーベン・スタッダードを思い出� �。ルーベンも巨漢で、ハイヴォイス。最初、ルーベンが出てきたとき、このデイヴィッドを思い出したほど。どちらも、実に歌がうまい。糖尿病が原因とのことだが、本当に惜しい人たちが次々に亡くなるのでやるせない。
それにしても、よりによって「ソウル界の大物」ドン・コーネリアスの命日と一緒になってしまい、ほとんど報道されていないが、ご冥福をお祈りする。
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(特別寄稿)
デイヴィッド・ピーストン・デビュー作、ライナーノーツ。
デイヴィッドのライナーノーツを再掲載する。1989年9月に執筆されたもの。なお、日本盤では久保田利伸さんのライナーとともに掲載された。表記などは当時のままです。
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■デイヴィッド・ピーストン・デビュー
今度あなたのレコード・� �イブラリーに加わることになった一枚のアルバムをご紹介します。
デイビッド・ピーストンの『イントロデューシング・デイビッド・ピーストン』
「ショウ・タイム・アット・ジ・アポロ」で6週連続勝ち抜き
強力新人デイビッド・ピーストン
とてつもない新人が登場した。このところ、女性シンガーには有望な新人が続々と出ているが、あまり男性シンガーからずば抜けた人が出ていなかっただけに、この新人の登場は衝撃的である。その名はデイビッド・ピーストン。今年の男性新人賞は決定的であり、それだけでなくここ5年を振り返っても、彼ほどのインパクトのあるシンガーはいないほどだ。
丁度、89年5月末、アメリカのブラック・ミュージックの業界誌、「BRE(ブラック・レイディオ・エクスクルーシブ)」のコンフェレンスがロスであり、デイビッドはそのアワード・ショウで2曲を歌ったが、そのリアクションは大変なものであった。僕もステージの真ん前で彼の歌を見ていたが、1曲目(「トゥ・ロングス」)ではそれほどのリアクションはなかったが、2曲目に「ゴッド・ブレス・アワ・チャイルド」を歌いだすと、徐々に観客が立ち上がり、最後には大歓声ともにスタンディング・オヴェイションとなった。目の前にはちょうどクインシー・ジョーンズなどもいたが、彼も興奮して立ち上がって拍手を続けていた。僕自身もただのショウ・ケースで、これほどの歌を聞かせてくれたシンガーに出会ったこと� �なく、思わず、写真を撮るのも忘れて彼の歌の世界に没頭してしまったものである。
たまたま彼のパブリシティを担当していたのが、知り合いのレジーナ・ジョーンズ女史(60年代に『ソウル』という新聞を出していた人。現在はアーティストのパブリシティ会社をやっている)だったので、すぐにアルバムのテープとバイオをもらった。アルバムは予想以上に素晴らしく、しばらくは毎日の様に聞き、今では今までのところ今年一番のお気に入りアルバムになっている。そのアルバムがこれである。
ウィッティーヒューストン私はいつも年が行われたものを愛します
さて、そのデイビッド・ピーストンはアメリカ南部セントルイスに生まれた。現在30代前半だという。彼の母はマーサ・バスといい、有名なゴスペル・シンガーで、また彼の姉はフォンテラ・バスというソウル・シンガー。彼女は65年に「レスキュー・ミー」というソウルのナンバーワン・ヒットを放っている。デイビッドが振り返る。「僕はいつも低い声を出したかったけれど、だめだった。だから昔は歌いたくなかったんだ。僕の友達には、こんなでっかい奴があんな高い声を出すというので笑われたものさ。そこで、僕は教会のミュージシャンになったんだ。結局、カレッジにはいった頃、ボーカル・グループにはいっ� ��けれど、いつもハーモニーをつけるだけで決してリードは取らなかったよ。」
だが、歌うことを避けていたデイビッドにちょっとした運命のいたずらが起こった。あるとき、母親が歌うはずだった教会で、彼女が来られなくなり、代わりにデイビッドが歌わせられることになった。初めは躊躇していた彼もしかたなく歌い始め、しかし最後にはみんなから拍手喝采を浴びたのである。こうして、彼は再び人前でソロで歌うことに自信を持ったのである。1977年のことだった。
一方、彼はセントルイス大学から教師になるべくハリス・ストウ教師大学で勉強を続け、結局、教師の免状を得、教師になる。しかし、81年、教師のレイオフがあり、彼はニューヨークへ引っ越すことになった。
つまり、彼にとってはニューヨークは教師も続けながら、しかも歌う場所がある地だったのである。
ニューヨークでは彼はゴスペル・ミュージカル『ドント・ゲット・ゴッド・スターテッド』のオウディションを受けるが、ここで、現在のマネジャーであるバリー・ハンカーソンに出会う。このバリーはこれまでにワイナンズ、ジェームス・イングラムなどをマネージしている人物で、彼はデイビッドの歌に感銘を受け、すぐにマネージメント契約を結んだ。
86年、デイビッドはアポロ・シアターの毎週水曜日に行われている「アマチュア・ナイト」に出て、やはり観客を圧倒した。
そして、翌年この「アマチュア・ナイト」がNBCテレビの番組になることになって、番組のプロデューサーがデイビッドに声をかけた。そして、彼にとっての歴史の第一歩が始まった。
ニューヨークのアポロ劇場は、ブラック・アーティストの登竜門としても名高い。この「アマチュア・ナイト」はアマチュア・アーティストのタレント・コンテストのようなもので、もちろん真剣にキャリアを考えてそこに出場するものもいれば、遊び半分で楽しむだけでかえって行く人もいる。
その「ショウタイム・アット・ジ・アポロ」は、毎週4-5人のシンガーやコメディアンなどが登場し、最後にそれを観客の拍手の多さでその週の勝者を一人決め、その人が翌週チャレンジャーの挑戦を受けるというスタイル。アポロの観客は、世界中で一番厳しいという評判だが、それは、よいものには大きな拍手を与えるが、よくないものに対しては、すぐにブーイングをすることから来ている。そこで、アマチュアはもとより、ちょっとしたプロの新人アーティストでさえも初めてアポロに出て、歌うときは緊張するという。
そして、そのアポロに伝説の木の切り株がある。ステージの横においてある切り株は、それに触ってステージに出ると、心が落ち着き、自分の力を最大限に発揮し、いいリアクションを得られる、という言い伝えがあるもので、多くの有名、無名アーティストがその切り株に触ってからステージに上がるのであ
る。
彼も、その切り株に触ってステージに上った。まず、最初は「ブルックリンの学校の先生」という肩書きで登場。司会者との会話で、まだ学校の生徒たちは彼が歌うことを知らない、といっていた。そして、彼はビリー・ホリデイの持ち歌として知られる「ゴッド・ブレス・アワ・チャイルド」を歌った。これは彼の18番となり、ピーストンといえば、この「ゴッド・・・」という評判を得るが、それを歌って、最後にその日歌った全員が出てきて、司会者が「今日の勝者は・・・」といって、一人一人に観客の拍手を求める。すると最後のピーストンのところに来て、それまでのだれよりも大きな拍手と歓声が沸き起こるのである。また、別の週には彼は、ランディ・クロフォードの歌などで知られる「エブリシング・マスト・チェ� �ジ」を歌うが、これもやはり大きな拍手喝采を集めたのである。
ピーストンは、この「ショウ・タイム・・・」で6週間勝ち抜き、結局プロデューサーから最後にはもう翌週は来ないでくれ、といわれたという。つまり、彼が他のシンガーを余りに寄せ付けない圧倒的なうまさと迫力を見せ続けたからだ。
彼のシンガーとしての力量の素晴らしさは既にこの時にはっきりしていた。もともと教会でゴスペルを歌っていただけあり、パワーと歌唱力があることはもちろんのこと、それだけでなく、彼の場合、様々な声色と声で遊ぶというテクニックを備えており、とても普通の新人とは思えないほど。基本的には同じニューヨーク出身のフレディ・ジャクソン、ルーサー・ヴァンドロス路線のシンガーといえるが、それに時として、アル・ジャロウ、スモーキー・ロビンソン、そしてハイ・ボイスゆえに今はなきシルベスターなどを思わせる。声だけで、そのシンガーといえる、最近では珍しい個性的な声の持ち主でもある。
彼は影響を受けたシンガーとしてビリー・スチュアート、ゴスペル・シンガー、レンス・アレン、ルーサー、ダニー・ハザウエイ、アリサ・フランクリン、さらに彼の母、姉などを上げている。
彼は結局、この「ショウ・タイム・・・」を機に87年12月、ゲフィン・レコードと契約。そして、88年9月からデトロイトでデビュー・アルバムの制作にはいった。プロデュースは「ショウ・タイム」のテレビを見てすぐに彼のことを気に入ってくれたマイケル・パウエルが、レコード会社が決まる前からかってでてくれた。彼はアニータ・ベイカーを育て上げた人物として知られている。
こうして出来上がったのが、このアルバムというわけである。
■アルバム紹介
デイビッド・ピーストンの名実ともにデビュー・アルバム。全米では89年6月発売。原盤番号はGEFFIN 24228。プロデュースはアニータ・ベイカーをてがけて有名になったマイケル・J・パウエル。
基本的コンセプトは、歌のうまいデビッドのその魅力を最大限に引き出すことであり、さらにいい楽曲を選び抜いた作品になっている。彼とマイケルはこのアルバムを作るにあたって150曲以上の曲の中から厳選した、という。ロング・セラーとともにアメリカではゴールド・ディスクは確実だ。
初めてのシングルは1.。踊りにも適したのりのある作品で、リミックスはGUYのテディ・ライリー。ビルボード・ブラック・チャート8月19日号で最高3位を記録。
一方、このアルバムでの聞き所は何といいても彼のスロー・バラード群だ。まず、ビリー・ホリデイの持ち歌としても有名だが、彼の名を決定的にした2.「ゴッド・ブレス・アワ・チャイルド」。ダイアナ・ロスのバージョンもあるが、ジャズ的な雰囲気も残しながらかなり良質のブラック・コンテンポラリーに仕上げた。ライブで見せていた頃よりもはるかにうまくなっている。恐らく何度も歌い込んだのだろう。
さらにこれに匹敵するほどの素晴らしいバラードが6.の「キャン・アイ」。一度ならず、聞くほどに味わいが出てくるバラードだ。さらにこのタイプでは3.、4.、8.、9.があり、どれも素晴らしい出来だ。
また、どこかユーロビート風のアップテンポの7.も面白い。
1.に続いてはもちろん2.、6.、3.、4.などまでどれもシングル・ヒット可能、しかもブラック部門だけでなくポップ部門でもヒット性充分だ。
いずれにせよ、今年一番の新人シンガーであり、5年に一度の大シンガーの登場といっても大袈裟ではない。そして、このアルバムも充実度からして個人的にも年間のベスト5に入れられる。
これでこのデイビッド・ピーストンの『イントロデューシング・デイビッド・ピーストン』のアルバムはもうおしまい。いかがでしたか。このCDがあなたのCDライブラリーにおいて愛聴盤となることを願って・・・
[SEPTEMBER 3、 1989: MASAHARU YOSHIOKA]
"AN EARLY BIRD NOTE"
■2作目 『ミックスド・エモーション』(1991年)
"
OBITUARY>Peaston, David>March 13, 1957 – February 1, 2012, 54 year old
【Soul Magic Will Be On Feb 7th】
生放送。
八木かなさんのインターネット・ユーストリーム生番組『ソウル・マジック』の2012年2月7日(火曜)夜9時からの回でジェームス・ブラウンの特集をする。題して「歌のうまいジェームス・ブラウン」。パソコン、スマートフォンがあればどこでも聴けます。
詳しい経緯は、こちら。聴き方は下のほうに書いてあります。
2012年01月26日(木)ジェームス・ブラウン特集、ネット番組『ソウル・マジック』で2月7日放送
その打ち合わせをさきほど佐藤さん、八木さん、シトさんと行った。打ち合わせもゆったり2時間以上。(笑)
今回は、ジェームス・ブラウン愛好家でありほとんどすべてのジェームス・ブラウンのレコードを収集している佐藤潔さんが、選曲された曲をレコードでプレイする。正確にはレコードからアイチューンズに落とし、アイチューンズから音出しする。
当日は、夜9時から番組開始、約2時間で12曲をかけることになった。すでに、リスナーのみなさんから事前に集めたリクエストを中心に、八木さん、佐藤さん、吉岡の1曲も含めてプレイする。
その際、ジェームス・ブラウンと一緒に撮った写真を出そうということになって、僕も2枚ほど見せたが、そのうちの一枚は、勝本さん、ミスター・ブラン、そして僕の3 ショット。これは、1987年の秋に撮影したものと見られる。もうひとつ、その後のどこかで撮ったツーショットもある。
ジェームス・ブラウンとドン・コーネリアス/ソウル・トレインの話もしようと思う。
ジェームス・ブラウンは、『ソウル・トレイン』に4回出ている。
1973年2月10日、リン・コリンズと。
1973年2月17日、フォー・トップス、オーティス・クレイの出た回に。
1973年5月5日、マンハッタンズが出た回。リン・コリンズ、リー・オースティンと。
1974年9月14日、これがすごい。James Brown and the First Family of Soul / Fred Wesley & the JBs / Lyn Collins / Sweet Charles ということで、ファミリー総出。
この他に総集編でかつて出演した映像が流れたことがある。
一応12曲、2時間をメドにしたが、たぶん延びるでしょう、とみな、思っている。(笑)
ぜひお楽しみに。
+++
聴き方。
この番組はユー・ストリームの「カナ・チャンネル」でパソコンさえあれば、世界中どこでも聞くことができる。生放送終了後はアーカイブに。下記にアクセス。
放送されていないときは、その旨がでて、生放送になると、ここで聞けるようになる。
『ソウル・マジック』は、2012年2月7日(火曜)午後9時から、2時間をメド。
当日は、ツイッターで質問なども受け付けます。
ツイッターで、ハッシュタグ #soulmagicをつけてコメントしていただくか、僕や八木さん、佐藤さんのツイッターに返信していただければOKです。
八木カナさんのツイッターアカウント
佐藤潔さんのツイッターアカウント
吉岡ツイッター
(ハッシュタグとは、#(ハッシュ・マーク)をつけて、ツイッターでコメントすると、それをつけたコメントが一覧になって、同じトピックのコメントが一度に見られるというもの。ツイッターで自分の発言の一番最後に #soulmagic をつけると、『ソウル・マジック』を聴いている人たちがそのコメントを共有してみられる。そこにリクエスト曲などを書いてもらえれば、こちら側にもすぐに伝わるというわけです)
ANNOUNCEMENT>Soul Magic>Feb 7, 2012
【Emori Ai Talks About Colleagues Don Cornelius】
生出演。
ソウル・イラストレーター、ソウル・ダンサー、作家でもあり、ブラック・カルチャー、ダンスなどについて詳しい江守藹さんが『ソウル・ブレンズ』に生ゲストで登場。2012年2月1日に亡くなったドン・コーネリアス緊急追悼特集を放送した。いろいろなエピソードを聞かせていただいた。
左から、オッシー、吉岡、江守氏、マーヴィン、ちさと
江守さんは、1999年、日本の商社が権利を獲得した「ソウル・トレイン・プロジェクト」にかかわることになり、ドン・コーネリアスと知り合った。その中で、ラジオ番組や「ソウル・トレイン・カフェ」をお台場に開店など総合的にプロデュース。その開店レセプションが1999年8月末行われ、ドン・コーネリアスが来日。ちょうど偶然そのときに、スティー ヴィー・ワンダーがコンサートのために来日していたので、ドンがスティーヴィーに連絡をしたところ、そのレセプションに現れた。
「そのとき、ドンも大きなストレッチ・リムジンで移動してきて、スティーヴィーもすごいリムジンで、そのリムジンが2台並んだところは壮観だったんですよ。あの2台並んだ絵はかっこよかったですよ!」
江守さんも、それより前、初めてロスでドンに会ったときには緊張した。「70年代からずっと『ソウル・トレイン』を見て、育ってきた自分だから、そのあこがれの人に会えるだけで興奮し、緊張した。だが、徐々に時間が経つにつれ打ち解け、カフェで飾るものをたくさん、ちょーだいと言えるまでになった」
そうしてもらってきたもののいくつかをこの日スタジオに持ってきていた だいた。「ソウル・トレイン・アワード」のトロフィーのレプリカはしっかりと重かった。
「ソウル・トレインの文化は、音楽、ファッション、すべてにわたっていて、当時はみんながそういうものを取り入れてきた。僕も福生のテイラーで、いわゆる『ソウル・ファッション』のスーツを作ったり、一時期はアフロにしたりした」
「やはり、日本でこれほどブラック・ミュージック、ブラック・カルチャーというのが今のように広まったのは、ヴェトナム戦争が大きかったと思う。これがあったために、多くの黒人兵が日本に滞在して、横須賀や横浜、横田などの基地からみんな週末に六本木のディスコなんかにやってきた。そんな中で、彼らから『ソウル・トレイン』というのがあるんだよ、って教わったりした。そして、� �れが日本で放送されるようになってからは、かじりついて毎週見てた。当時は録画機がなかったから食い入るように見た。毎週見ていると大体同じようなダンスが何週か踊られるので、最終的には踊れるようになった」
これに、マーヴィンが「僕は富士のベースにいたので、毎週末、金曜の夜富士から六本木に行って、月曜の朝、ほとんど寝ないで、仕事に戻ったなんてやってた」と振り返る。
江守さん。「ソウル・トレインのダンサーたちから人気が出た人もいる。ジョディー・ワトリーやジェフリー・ダニエルズは誰でも知ってると思うけど、ダミタ・ジョー・フリーマン、ドン・キャンベル、スクービー・ドゥー、パトリシア・デイヴィスなんかがいた。ダミタは、第二回の『ソウル・トレイン・ダンサー・コンテスト』� ��優勝者、翌年かジェームス・ブラウンがゲスト出演したときに、ブラウンの周りでずっと踊ってた。アーティストの周りでずっと踊るというスタイル。そのコンテストの第一回の優勝者がスクービー・ドゥー。スクービー・ドゥーとドン・キャンベルは、ともにロックダンスのオリジネーターだ」
「(ドンを)招聘した商社が、それなりの車とホテルも用意したが、ドンはそれが気に入らなかったようで、自分で長いリムジンと、フォー・シーズンズのスイート・ルームを取っていた」
「(カフェをやるにあたって)ドンに一言だけ言われたのが、ダンスをしっかりやってくれということ。それに対して、大丈夫です、僕もダンサーですから、と応えた」
「日本独自のソウル文化っていうのがあるでしょう。それは、アジ� �のほかの国や、ヨーロッパにもそういうものはないでしょう。『ソウル・トレイン』が与えた影響も大きい」
『ソウル・トレイン』のテレビ放送第一回でゲスト出演したエディー・ケンドリックス、グラディス・ナイトなどの曲をかけた。
約45分の出演時間だったが、あっという間、いくらでも話が尽きない。
その模様、期間限定でポッドキャストで。冒頭にニュース、途中にCMがあります。トータル59分
『ソウル・ブレンズ~トリビュート・トゥ・ドン・コーネリアス・ウィズ・江守藹』2012年2月5日放送
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昼夜逆転。
江守さんと、生放送後、ひさしぶりにお茶。そこでも話は終わらない。
江守さんとは、1970年代から、ソウル、ディスコ関係で知り合い30年以上になる。一緒に『ギャングスター』というソウル雑誌というか、ディスコ雑誌を作ったりしたこともある。これは、10冊までいかないが、数冊発行された。一度ヤフオクかなにかで高い値段がついているのをみたことがある。江守さんは持ってないという。僕は持っているはずだが、どこかの段ボールに入っていると思う。今度しっかり探しておきたい。
彼は2005年2月、大きな手術をし、その年はほとんど仕事もせずに治療に専念した。それ以来、それまでの夜型の生活から昼型の生活に戻し、今では10時には就寝、朝5時には起き、6時朝食、12時ランチ、6� �か7時に夕食という、以前とはまったく考えられないような生活スタイルになった。その病気は5年で再発などがなかったため、完治したという。
健康的になり、その秘訣はというと、「ウォーキングとダンス」だという。ダンスの効能について、江守さんはこういう。
「運動をジムにいったりすると、結局、自分をいじめるような闘いでしょう。でも、ダンスは楽しい。踊ってても苦痛にはならない。そうして楽しいことをやっていると、体のあちこちが活性化してよくなるんだと思う」
江守さんとは、以前から日本のソウルの話を本にまとめようということになっていて、そろそろ力をいれてやらないと、と改めてお互い確認しあった。
■江守藹監修DVDについて
江守さんは、ダンスを教える先生用のDVDを作った� �↓
■ 江守藹著『黒く踊れ!―ストリートダンサーズ列伝』
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■アメリカ南部を聴く
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■ソウル・トレインDVDボックス
RADIO>Soul Blends>Emori, Ai
OBITUARY>Cornelius, Don
【"Big Special" Featuring Stevie Wonder】
大特集。
毎回、一人のアーティスト、ひとつのテーマにスポットをあて、4日間毎日2時間半から3時間にわたって特集する深夜の本格派音楽番組『ビッグ・スペシャル』(東京FM系列ネット)。今夜から4夜連続でスティーヴィー・ワンダーの特集をする。最終日2月9日(木曜深夜、10日午前1時から)には、吉岡正晴も生出演してスティーヴィー・ワンダーについて話をする。今年はスティーヴィー・ワンダーがデビューしてちょうど50周年。さまざまなスティーヴィー・ワンダーの話題、トピックを集めて大特集をする。
本ブログでは、この『ビッグ・スペシャル』と連動して、「スティーヴィー・ワンダー」特集をお送りする。番組では初日と2日目で大体主なヒットをかけ、3日目で5大アルバムを特集、4日目でスティー� ��ィーの世界と題して、さまざまなスティーヴィー関連、プロデュース、楽曲提供作品などをお送りする。
ブログでは、月曜・火曜用の「スティーヴィー・ワンダー物語(パート1)」。これで、基本的なスティーヴィーをご紹介する。
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『ビッグ・スペシャル』は東京FMをキーステーションに全国のFM局で放送される生番組。月曜深夜25時から28時(深夜1時から4時)まで。
番組宛のメールはこちら。
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『ビッグ・スペシャル~スティーヴィー・ワンダー特集』(東京FM・JFN系列全国ネット)。
2012年2月7日(火)午前1時~4時生放送(6日月曜深夜25時~28時)、『ビッグ・スペシャル~スティーヴィー・ワンダー特集』(東京FM・JFN系列全国ネット)。
関東地区は、関東のラジコで。その他の地区は各地区のラジコでも聞けます。
関東用のラジコ↓
この『ビッグ・スペシャル』は、毎週月曜深夜25時(火曜午前1時~4時)から木曜深夜(金曜午前)まで生放送しているもので30以上の局でネットされる。(番組ホームページでは35局のネット局名が出ている)
当日は生放送ですので、リスナーからのメール、ツイッターでのメッセージなども受け付けます。
ハッシュ・タグは、次のようなものがあります。
ビッグ・スペシャル #bigsp 東京FM #tfm
■ スティーヴィー・ワンダー 最近の強力3枚組みベスト。
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■スティーヴィー・ワンダー・ストーリー
ジョデシーが「レイトリー」をカヴァーし、インコグニートが「ドント・ユー・ウォーリー・アバウト・ア・シング(邦題:くよくよするな)」をカヴァーする。70年代のサウンドが再認識される中で、超巨星スティーヴィー・ワンダーは今年でデビュー50周年。これまでの歩みを簡単に振り返ってみよう。
ACT 1.、生まれながらの盲目
盲目。
スティーヴィー・ワンダーは本名、スティーヴランド・モリス・ジャドキンスといい、1950年5月13日、アメリカ北部ミシガン州サギノウという小さな街にうまれた。ただしスティーヴィー自身はこの父方のジャドキンス姓を使うことを好まない。デトロイトから北に約90マイル行ったところにある小さな街だ。彼がこの世に生を受けたその日、サギノウはどんよりと曇っていた。そして、その暗雲立ち込める天候は生まれてくる赤ん坊の人生にも暗い影を落した。母親のルーラにとっては、1ヶ月以上もの早産だったので、生まれてきた赤ん坊は未熟児だった。そのため彼は特別の保育器に入れられる。彼は少しばかり長い間そのなかに入れられ、大量の酸素をすってしまったために、視 力
を失ってしまったのである。
父親は家を出ていき、典型的なアメリカの母子家庭に育てられたこの子はスティーヴィーと呼ばれ、3歳のころに一家で母親の実家があるデトロイトに移る。そして、この頃から教会に行きだし、ラジオをよく聞くようになった。ハーモニカを始め楽器もすぐにいろいろマスターするようになり、彼にとっては
音楽は最良の友となった。
1959年、彼は近所の友達ジョン・グローバーと二人組「スティーヴ&ジョン」を結成、これがすぐに近所で評判になりはじめ、そのジョンを通して従兄弟でミラクルズのロニー・ホワイトに紹介される。ホワイトはこの盲目の天才少年スティーヴィーを見て驚き、すぐにモータウンのソングライターの一人ブライアン・ホランドに知らせ、彼がモータウン社長のベリー・ゴーディーに見せ、すぐにモータウンと契約することになった。1961年、彼が11歳の時であった。ベリー・ゴーディーは、このときのことを「彼の声にはノック・アウトされなかったがハーモニカにノック・アウトされた」と語る。
スティーヴィーは週休2ドル50セントで5年間の専属契約を結び、まもなく彼は「マザ ー・サンキュー」という曲を初レコーディング。彼は、この初レコーディングの時のことをよく覚えている。スティーヴィーは振り返る。「何もかもあまりにうれしくて、特に母には感謝の気持ちが一杯で、泣いてしまったんだ」
このほかにもいくつかのスタンダード曲をレコーディングするが、いずれも日の目を見ていない。モータウンも彼をどう売り出していいかつかみ切れていなかったのだ。初録音から一年余。彼のモータウンからのデビュー・シングルがやっと決まった。「アイ・コール・イット・プリティ・ミュージック」というタイトルで、これは62年8月に発売されるが不発。さらに2枚のシングルが出るがいずれもヒットはしなかった。
一方、この頃彼は既にモータウンのアーティストをパッケージにした「� �ータウン・レヴュー」の一員として全米ツアーをはじめており、そのライヴのなかでやっていた一曲が非常に評判が良かった。それが「フィンガーティップス」という曲だった。ベリー・ゴーディーはこのライヴをシングルで発売するというアイデアを試した。シングル「フィンガーティップス」は63年7月に発売されるや、あっという間にヒット・チャートをかけのぼり全米一位になり、スティーヴィーは一躍「13才の天才少年」と大騒ぎになったのである。
センセーショナルなデビューを果たし、だれもが彼を「第二のレイ・チャールズ」ともてはやし、大スターになるだろうと信じたが、その後も数枚のシングルをだすが、大きなヒットはなく、一時期モータウンではスティーヴィーとの契約打ち切りという話まで持ち上がった。彼にとって、変声期もまた、しばらく低迷の原因になった。だが、変声期を終えると、モータウンのプロデューサー、ヘンリー・コスビーがいい作品を作り始め、コンスタントにヒットを出すようになる。66年のヒット「アップタイト」、「風に吹かれて」、「ア・プレイス・イン・ザ・サン(太陽のあたる場所)」等である。
そして67年になると彼は自分で曲作りをすることに興味を覚え始め、協力者を得ては盛んに自作曲を生み出すようになった。� ��んな一曲が「アイ・ウォズ・メイド・トゥ・ラブ・ハー(愛するあの娘に)」であり、これが全米2位を記録、彼はいよいよ単なるシンガーというだけでなくソングライターとしてもその才能を発揮するようになる。
ACT 2.、自我の芽ばえ
自我。
ミュージシャンであるスティーヴィーにとって盲目であることは全くハンディにはならないかの様であった。逆に盲目であるだけに一つ一つの音に対する集中力がなみの人間よりもはるかに優れており、音感も素晴らしかった。
この頃のスティーヴィーの得意技に、コインをテーブルの上に落とし、その音でいくらのコインかを当てるというものがあった。彼は、ほとんど間違えることなく、コインの種類を言い当てた。
モータウンの60年代中頃から後期にかけては、出すレコードすべてをことごとくヒットさせていた時期であり、スティーヴィーもこれからその勢いにのろうとする時期であった。年令的に多感な十代を過ごし、多くの事に関心を寄せ始めた彼は大学では音楽理論等を学び、� �ュージシャンとしても一回り大きく成長した。
マーティ·パンツァーは誰ですか?
69年はアメリカも揺れ、音楽界も社会情勢に影響を受け、モータウンもその大きな波に巻き込まれた。この時期は社会が激動し、音楽が変わり、そしてアーティスト自身も急激に変化し成長していく、そんな時期だった。スティーヴィーもそんななかでアーティストとして自我が芽ばえていった。それは、自分は会社に指図された曲を歌うのではなく、自分自身が歌いたい歌、自分の作った曲を歌いたい、という欲求であった。
そして、1970年、彼は遂にセルフ・プロデュースによってアルバム『サインド・シールド・アンド・デリヴァード(邦題、涙を届けて) 』を完成させる。さらに1971年の『ホエア・アイム・カミン・フロム(=私のルーツといった意味。邦題、青春の軌跡) 』を出し、彼はいよいよ自分の音楽「スティーヴィー・ワンダー・ミュージック」というものをクリエイトするようになった。
このアルバムは、同じくモータウンのシリータ・ライトの協力を仰ぎながら作ったが、二人はこのアルバムが発売される前、70年の9月に結婚している。この結婚は、長くは続かなかったが、以後もソングライターのパートナーとして、友人としての付き合いは続いている。
ところで、モータウンという大きな会社では、スティーヴィーが思ったような音楽を自由に作るのには難しい部分もあった。彼が他のアーティストのために曲を書いても、そのほとんどはボツになったりして、彼はその度に失望していった。
彼のレコードからの収入は、21歳になるまで信託基金に預けられていた。そし� ��、モータウンとスティーヴィーの契約は、21歳の誕生日に切れることになっていた。
そのXデイの数カ月前から、スティーヴィーは次の契約更改はしないという考えを持っていた。思ったとおりに音楽が作れない、それが市場に出ない。クリエイティブな自由がない。様々な点において不満が爆発していた。
こうして、21歳の誕生日、1971年5月13日がやって来た。モータウンはそれまでの信託基金100万ドル(当時のレートで3億6千万円)を彼に渡し、スティーヴィーはそれを持って、ニューヨークに行き、スタジオにこもり、思う存分自分のやりたい音楽を作ることにしたのである。
シンセサイザーの専門家、ロバート・マーグレフとマルコム・セシルの協力を得て、彼が作り上げたアルバムはその名も『ミュージック・オブ・マイ・マインド(直訳=私の心にある音楽)(邦題:心の詩)』だった。
彼は翌年、いくつかのレコード会社と契約交渉をしたが、結局、いくつかの条件をつけて再びモータウンに戻る決意をした。そのいくつかの条件とは、自作のプロデュース権の獲得、自分の作品を管理する音楽出版社の設立などである。
スティーヴィーは、この「一旦モータウンを辞め、再びモータウンに戻ることを決意したのは、自分のキャリアの中でも最大の決断だった。」と語る。
(つづく)
ANNOUNCEMENT>Radio>Big Special
RADIO>Big Special>Stevie Wonder
【"Big Special" Featuring Stevie Wonder】
大特集。
深夜の本格派音楽番組『ビッグ・スペシャル』(東京FM系列ネット)で4夜連続でスティーヴィー・ワンダーの特集をしている。今日はその二日目。最終日2月9日(木曜深夜、10日午前1時から)には、吉岡正晴も生出演してスティーヴィー・ワンダーについて話をする。今年はスティーヴィー・ワンダーがデビューしてちょうど50周年。さまざまなスティーヴィー・ワンダーの話題、トピックを集めて大特集をする。
本ブログでは、この『ビッグ・スペシャル』と連動して、「スティーヴィー・ワンダー」特集をお送りする。番組では初日2日目で大体主なヒットをかけ、3日目で5大アルバムを特集、4日目でスティーヴィーの世界と題して、さまざまなスティーヴィー関連、プロデュース、楽曲提供作品などをお送� ��する。
今日はスティーヴィー・ワンダー物語(パート2)」。
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『ビッグ・スペシャル』は東京FMをキーステーションに全国のFM局で放送される生番組。月曜深夜25時から28時(深夜1時から4時)まで。
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『ビッグ・スペシャル~スティーヴィー・ワンダー特集』(東京FM・JFN系列全国ネット)。
2012年2月7日(火)午前1時~4時生放送(6日月曜深夜25時~28時)、『ビッグ・スペシャル~スティーヴィー・ワンダー特集』(東京FM・JFN系列全国ネット)。
関東地区は、関東のラジコで。その他の地区は各地区のラジコでも聞けます。
関東用のラジコ↓
この『ビッグ・スペシャル』は、毎週月曜深夜25時(火曜午前1時~4時)から木曜深夜(金曜午前)まで生放送しているもので30以上の局でネットされる。(番組ホームページでは35局のネット局名が出ている)
当日は生放送ですので、リスナーからのメール、ツイッターでのメッセージなども受け付けます。
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■ スティーヴィー・ワンダー 最近の強力3枚組みベスト。
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スティーヴィー・ワンダー物語、パート2。
(昨日からの続き) 1971年、スティーヴィーは21歳になり、それまでの契約から解放された。そして向かったニューヨーク。クリエイティヴ・フリードムを獲得して作り始めたアルバムは、どんどんとスティーヴィー独自の世界を作り上げていく。スティーヴィー・ワンダー物語、パート2。
ACT 3. モータウンと再契約、開花する才能
先駆者。
このアルバム『ミュージック・オブ・マイ・マインド(邦題、心の詩)』は、1972年3月に発売され。「スーパーウーマン」などがヒット。特にこの作品は多くの楽器を一人でプレイする文字通りのワンマン・アルバムで、そのマルチ・ミュージシャンぶりも注目された。いまでこそ、プリンスのような一人であらゆる楽器を演奏しアルバムを作ってしまうアーティストも多数輩出しているが、この頃はそのようなアーティストはほかにおらず、正に画期的でありスティーヴィーはそうしたワンマン・アーティストの先駆者的存在ともなった。
この頃からスティーヴィーに対する評価が非常に高まり、72年6月にはローリング・ストーンズ・ツアーの前座を勤め、それまでのR &B、ソウル・ファンだけでなく、幅広いファンにアピールするようになっていった。
過去3枚で培ったセルフ・プロデュースのノウ・ハウを存分に注ぎ込んで作り上げたのが、1972年11月に発表された『トーキング・ブック』である。ここからは自作の「スーパースティション(邦題、迷信)」「ユーアー・ザ・サンシャイン・オブ・マイ・ライフ」などが大ヒット。以後は神懸り的な作品を次々と送り出した。
1973年8月『インナーヴィジョンズ』、1974年7月に『フルファイリングネス・ファースト・フィナーレ』、そして1976年10月超大作『ソングス・イン・ザ・キー・オブ・ライフ』を発表する。
これらの4作はいずれもスティーヴィー・ワンダーという一人のアーティストが音楽的なクリエイティヴな面でもっともピ� �クにあった事を示す作品群であり、いずれもその時代を一歩リードする楽器の使用法、アレンジなどの音楽面、そして自らの人生を語り始めた歌詞、社会的メッセージを発信しだした面でも充実した密度の濃い内容になっている。そして、それは商業的に妥協することなく創造性を追及して、そして結果的には商業的に成功を収めるというポピュラー・ミュージック市場におけるポピュラー・ミュージックの理想的な形をも提示してくれたのである。
これらの4作は高い評価を受け、特に『インナーヴィジョンズ』『ファースト・フィナーレ』『キー・オブ・ライフ』の3作は、連続してグラミー賞の「アルバム・オブ・ジ・イヤー」を獲得、この3年ほどの間に彼は12のグラミーを集めるという快挙をなしとげたのである。『キ� �・オブ・ライフ』はとりわけ、スティーヴィーの集大成的アルバムとしてとらえられ多くの人から絶対的な評価を得ている。
事故。
『インナーヴィジョンズ』が発売された直後の1973年8月6日。スティーヴィーはノースカロライナ州の次の公演地に向かうためにいとこが運転する車に乗っていた。だが、その車は前の大きなトラックを追い越そうとした時に誤って激突。そのトラックに載っていた大きな木材がフロントグラスを破ってスティーヴィー・ワンダーの頭を直撃したのである。すぐに病院に担ぎ込まれた彼は、しばらく意識不明に陥り、手術も出来ないほどの重体が続いた。ニュース・リポーターがスティーヴィー・ワンダーの重体を放送し、多くのファンが彼の生死を見守った。医師も彼が再び意識を取り戻すことができるか、あるいは意識が戻っても音楽をすることができるようになるか、などまったくわからなかった。
だが、奇跡は起きた。強い精� ��力と信仰心によって彼は死の淵から這い上がったのである。そして、この事故は彼の人生のなかでも、彼の人生を考え直すという点で大きなターニング・ポイントになったのである。
彼によれば、この事故の後、「何事もすべてを急ぐことはない」と悟り、「今、こうして生きていることの素晴らしさをかみしめる」と振り返る。
彼の人生にとって、大きなハイライトが、1975年4月、彼に初めての子供が誕生したときだ。その子は娘で、彼はアイシャ・サギアと名付けた。
ACT 4.、社会的主張をこめて
主張。
スティーヴィー・ワンダーはかねてから映画にも大いに興味を持っていた。そして、機会さえあれば映画音楽を作ってみたいと思っていた。そうした中で発売されたのが1979年の『シークレット・ライフ・オブ・プランツ』であった。その音楽的内容はかならずしも一般受けするものではなかったが、あらゆる音楽をスティーヴィーなりに解釈したもので、彼の音楽を受け入れる許容量の並外れた大きさを示す作品となった。
80年代にはいっての彼の活動は以前にも増して社会的な主張を込めたものが多くなっていった。
1980年9月『ホッター・ザン・ジュライ』を発表。ここでは黒人運動の英雄でもあるキング牧師の誕生日を国の祝日にしようという運動を推進するために彼に捧げる「ハ ッピー・バースデイ」を歌う。
一方、1982年、新曲4曲を含むベスト・アルバム『オリジナル・ミュージックエイリアム』発表。同じ年ポール・マッカートニーとのデュエット「エボニー&アイボリー」を全米一位にしている。
1984年には、映画のサウンド・トラック盤『ウーマン・イン・レッド』をてがけ、この中の「アイ・ジャスト・コールド・トゥ・セイ・アイ・ラヴ・ユー(邦題、心の愛)」が再び全米一位に輝いた。
社会的メッセージ作品はさらに続く。1985年には「ウイ・アー・ザ・ワールド」に参加、さらに南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離政策)に反対を表明し、「イッツ・ロング・アパルトヘイト」という作品を作ったり、エイズ治療研究のチャリティのための作品「ザッツ・ワット・フレンズ・アー� ��フォー
(邦題、愛のハーモニー)」に参加したりといった具合である。
1985年10月、アルバム『イン・スクエア・サークル』を発表し日本にも5度目の来日を果たした。このアルバムからは、アップ・テンポの「パートタイム・ラヴァー」が、ポップ、ブラック共に一位になった。
1986年 1月。彼が積極的に運動を促進したキング牧師の誕生日を国民の祝日にしようという動きがついに実を結び、この年から1月の第三月曜日が、キング牧師誕生日として祝日になった。「ハッピー・バースデイ」が世に出てから5年余が過ぎていた。
彼はその後も1987年11月、『キャラクターズ』を、91年 5月、スパイク・リーの映画『ジャングル・フィーヴァー』のサウンド・トラック盤を発表。精力的に活動を続ける。
映画。
この映画は、黒人の建築家とその秘書であるイタリア系の白人女性との間の愛が、その周りの反対にあって、様々な出来事を巻き起こすというもの。ここでのテーマは、異人種間結婚という問題だ。
スティーヴィーは、御存じのように目が見えない。では、彼はどのようにして映画のサウンド・トラック盤をレコーディングするのか。その手順は、こうだ。
映画監督は、事前にその映画のストーリー、脚本、コンセプト、テーマなどをしっかりスティーヴィーに伝える。そして、時には監督とスティーヴィーが何度か打ち合わせをして、どのような音楽を監督が求めているかを探る。フィルム� �ラッシュ(大まかな完成間近のフィルム)が完成すると、スティーヴィーにそれを「見せ」、シーンごとの音楽のニュアンスを説明する。ここで「見せる」という作業は、アシスタントが映像のなかでの動きやシーンを事細かに彼に口で説明するのである。日本のテレビでも目の不自由な人のために音声で状況を説明するサーヴィスがあるが、それと同じである。
スティーヴィーは、しばしば「僕は何々の映画を見たよ」とか、「何々の映画がよかった」といったいい方をするが、彼はこうして、いつでも話題の映画を楽しんでいる映画フリークだ。
こうして、その映画のシーンを覚え、それに合わせた音楽を作っていくというわけである。
来日。
スティーヴィーは、1987年から1991年の間にも3回来日しているが、一 方でアルバム発表間隔はゆったりしており、まさにマイ・ペースで仕事を続けているようだ。
彼は、1991年以降しばらく沈黙を守っていたが、およそ4年ぶりに新作『カンヴァセイション・ピース』を発表。それにさきがけて、やはり、4年2ヶ月ぶりに来日した。
スティーヴィーがこの『カンヴァセイション・ピース』のアルバムについて発表したのは1989年9月のこと。制作に足掛け7年もかかったわけで、それだけに彼の思い入れもひとしおだ。
彼はこのアルバムを完成させたときのことをこう語ってくれた。「この『カンヴァセイション・ピース』を完成させて、通して聴いていたとき、僕はスタジオで思わず泣いてしまったんだ。スタジオで泣くなんて、滅多にないことでね。振り返ってみれば、スタジオで泣いた� �なんて、初レコーディングの『マザー・サンキュー』以来のことだったよ。」
1961年、彼が11歳の初レコーディングで見せた涙から33年。6年以上もかかって完成させた一枚のアルバムを聴いて涙したというスティーヴィー。1995年にリリースされた『カンヴァセイション・ピース』には、そのメッセージ以上に、スティーヴィー個人の33年間の思い入れが凝縮されているのかもしれない。
そして、それから10年。スティーヴィーは、10年ぶりのスタジオ録音による新録アルバムを2005年に出した。『ア・タイム・トゥ・ラヴ』だ。スティーヴィーはその後、2007年2月に来日、さいたまスーパー・アリーナなど全国でコンサート。そして、2010年8月、サマーソニック2010にも出演した。これまでに12回来日している。グラミー賞は22、グラミ ー・ライフタイム・アチーヴメントを加えれば23になる。
ARTIST>Wonder, Stevie
RADIO>BIG SPECIAL
【5 Big Masterpiece Album Of Stevie Wonder】
傑作。
今日(2012年2月9日木曜)の『ビッグ・スペシャル』(東京FM系列全国30曲以上ネット)、スティーヴィー・ワンダー大特集3日目では、スティーヴィーの5大傑作アルバムをフィーチャーします。1972年の『心の詩』から1976年の『キー・オブ・ライフ』までの5作です。まさに、スティーヴィーが神懸かり的なクリエイティヴ・ピークにいたときの作品群です。『心の詩』発表時で、21歳。『キー・オブ・ライフ』発表時で、まだ26歳です。改めてその年齢と作品を比べても驚きを隠せません。最初の2日で番組でオンエアしたものを除いた作品をご紹介します。
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『ビッグ・スペシャル』は東京FMをキーステーションに全国のFM局で放送される生番組。月曜深夜25時から28時(深夜1時から4時)まで。DJ小山ジャネッ ト愛子さん。
直接メールを送るフォームはこちら
『ビッグ・スペシャル~スティーヴィー・ワンダー特集』(東京FM・JFN系列全国ネット)。
2012年2月7日(火)午前1時~4時生放送(6日月曜深夜25時~28時)、『ビッグ・スペシャル~スティーヴィー・ワンダー特集』(東京FM・JFN系列全国ネット)。
関東地区は、関東のラジコで。その他の地区は各地区のラジコでも聞けます。
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この『ビッグ・スペシャル』は、毎週月曜深夜25時(火曜午前1時~4時)から木曜深夜(金曜午前)まで生放送しているもので30以上の局でネットされる。(番組ホームページでは35局のネット局名が出ている)
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■スティーヴィーの5大アルバム紹介
■心の詩 Music Of My Mind
1972年3月発売。スティーヴィーがモータウンとの契約が切れた1971年5月13日以降、それまで供託されていた100万ドルの資金を持ってニューヨークにわたり、ひたすら自分の作りたいように作り始めた作品がこれ。スティーヴィーの自作自演作の記念すべき第一作目です。タイトルがすべてを物語っています。出始めたばかりのシンセサイザーを多様し、スティーヴィーがほとんどの楽器を多重録音して作り上げた作品。一人多重録音はこの頃から始まっています。シンセの専門家、ロバート・マーグレフとマルコム・セシルの協力を得て作り上げました。
曲目
ラヴ・ハヴィング・ユー・アラウンド - Love Having You Around
スーパーウーマン - Superwoman (Where Were You When I Needed You)
アイ・ラヴ・エヴリ・リトル・シング - I Love Every Little Thing About You
スウィート・リトル・ガール - Sweet Little Girl
輝く太陽 - Happier Than the Morning Sun
ガール・ブルー - Girl Blue
シームズ・ソー・ロング - Seems So Long
キープ・オン・ランニング - Keep on Running
悪魔 - Evil
■トーキング・ブック Talking Book
1972年10月リリース。前作からひじょうに早いスピードでリリースされた作品。この頃からスティーヴィーはどんどん曲のアイデアが生まれ、いくらでも曲が作れるようになってきました。ここからは「迷信Superstition」「サンシャインYou Are The Sunshine Of My Life」の二大ヒットが生まれ、アルバムもベストセラーに。当時まだ無名のレイ・パーカー、デイヴィッド・サンボーン、デニース・ウィリアムズらも参加。
"
曲目
サンシャイン - You Are the Sunshine of My Life (2:59)
メイビー・ユア・ベイビー - Maybe Your Baby (6:50)
ユー・アンド・アイ - You and I (We Can Conquer the World) (4:38)
チューズデイ・ハートブレイク - Tuesday Heartbreak (3:02)
バッド・ガール - You've Got It Bad Girl (4:59)
迷信 - Superstition (4:26)
ビッグ・ブラザー - Big Brother (3:33)
ブレイム・イット・オン・ザ・サン - Blame It on the Sun (3:26)
アナザー・ピュア・ラヴ - Lookin' for Another Pure Love (4:43)
アイ・ビリーヴ - I Believe (When I Fall in Love It Will Be Forever) (4:52)
■インナーヴィジョンズ Innervisions
1973年8月3日リリース。グラミー賞「アルバム・オブ・ジ・イヤー」「エンジニア部門」受賞。これまでになく、スティーヴィーがスピリチュアルな世界に入って生み出した、この時点での最高傑作。まったく駄曲がなく、どれもがシングルヒットになりそうなほどの作品。スティーヴィーはこのアルバムリリース直後、1973年8月6日に交通事故にあい、生死の境目を彷徨います。この事故は、その後、死生観、人生観に大いに影響を与えることになりますが、この内容はそうしたものさえも予言しているかのようでもありました。デイヴィッド・T・ウォーカーが、「ヴィジョン」で参加。
曲目
トゥ・ハイ - Too High (4:35)
愛の国 - Visions (5:21)
汚れた街 - Living for the City (7:21)
ゴールデン・レディ - Golden Lady (4:57)
ハイアー・グラウンド - Higher Ground (3:40)
神の子供たち - Jesus Children of America (4:08)
恋 - All in Love Is Fair (3:40)
くよくよするなよ - Don't You Worry 'bout a Thing (4:43)
いつわり - He's Misstra Know It All (5:35)
■ファースト・フィナーレ Fulfillingness' First Finale
1974年7月発表。交通事故から奇跡の復活を果たし発表した作品。『トーキング・ブック』からの3部作の「最終章」という位置づけで発表されました。これもまたひじょうに充実したアルバムで、グラミー賞「アルバム・オブ・ジ・イヤー」、「ベスト・ポップ・ヴォーカル(男性)」受賞。
曲目
やさしく笑って - Smile Please (3:26)
1000億光年の彼方 - Heaven Is 10 Zillion Light Years Away (5:00)
トゥー・シャイ - Too Shy to Say (3:26)
レゲ・ウーマン - Boogie on Reggae Woman (4:55)
クリーピン - Creepin (4:21)
悪夢 - You Haven't Done Nothin' (3:21)
愛あるうちにさよならを - It Ain't No Use (3:59)
聖なる男 - They Won't Go When I Go (Stevie Wonder, Yvonne Wright) (5:57)
美の鳥 - Bird of Beauty (3:46)
プリーズ・ドント・ゴー - Please Don't Go (4:07)
■キー・オブ・ライフ Songs In The Key Of Life
1976年9月リリース。当時は30センチLP2枚組み+17センチEPという変則アルバムでリリースされた。以前はCD2枚だったが、現在はCDで1枚に収録されている。膨大な楽曲の中から厳選された作品群。これも、スティーヴィーが一度モータウンと契約が切れた後、更新しての第一弾アルバムとなった。『ファースト・フィナーレ』でひとつ、自身の作品をまとめあげたものから、新たな第一歩を踏み出して作った作品。ビルボード・アルバム・チャートで1位に初登場し、13週連続1位を記録。グラミー賞「アルバム・オブ・ジ・イヤー」ほか4部門受賞。スティーヴィーはリリース3作連続で、グラミーの「アルバム・オブ・ジ・イヤー」を受賞したことになる。これは現在までスティーヴィー以外他の誰も成し遂げていない。
曲目
ある愛の伝説 - Love's in Need of Love Today (7:04)
神とお話し - Have a Talk with God (2:40)
ビレッジ・ゲットー・ランド - Village Ghetto Land (3:23)
負傷 - Contusion (3:44)
愛するデューク - Sir Duke (3:52)
回想 - I Wish (4:11)
孤独という名の恋人 - Knocks Me Off My Feet (3:34)
楽園の彼方へ - Pastime Paradise (3:26)
今はひとりぼっち - Summer Soft (4:12)
出逢いと別れの間に - Ordinary Pain (6:23)
可愛いアイシャ - Isn't She Lovely (6:32)
涙のかたすみで - Joy Inside My Tears (6:28)
ブラック・マン - Black Man (8:27)
歌を唄えば - Ngiculela - Es Una Historia - I Am Singing (3:47)
イフ・イッツ・マジック - If It's Magic (3:10)
永遠の誓い - As (7:06)
アナザー・スター - Another Star (8:26)
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土星 - Saturn (4:52)
エボニー・アイズ - Ebony Eyes (4:07)
嘘と偽りの日々 - All Day Sucker (5:04)
イージー・ゴーイン・イヴニング - Easy Goin' Evening (3:57)
+++++
明日の『ビッグ・スペシャル』では、スティーヴィーが作ったり、他のアーティストに提供した作品、客演した作品、スティーヴィーのカヴァー作品などをご紹介します。吉岡正晴が生出演してスティーヴィーのお話をします。
ENT>RADIO>BIG SPECIAL>Wonder, Stevie
【Stevie Wonder And Friends】
傑作。
『ビッグ・スペシャル』(東京FM系列全国ネット)スティーヴィー・ワンダー特集4日目・今日は、吉岡正晴が生ゲストで登場します。この日は、前3日でほぼスティーヴィー自身の曲を網羅しているので、スティーヴィーが他のアーティストに書いた曲、プロデュースした曲、客演した作品、あるいは、他のアーティストがカヴァーしたスティーヴィー作品などを中心にお送りします。
スティーヴィーはいろいろなアーティストに楽曲を提供していますが、アリーサ・フランクリンの「アンティル・ユー・カンバック・トゥ・ミー」などは有名です。また、モータウン時代レーベル・メイトのスピナーズに提供した「イッツ・ア・シェーム」もスピナーズの大ヒットになっています。
シカゴの無名のグルー� ��、ルーファスがスティーヴィーの「メイビー・ユア・ベイビー」をカヴァーし、アルバムに収録したおかげで、次のアルバムでスティーヴィーが一緒に曲を書いてくれました。それが、ルーファスの「テル・ミー・サムシング・グッド」です。
スティーヴィーの元妻シリータとも一緒にたくさんの曲を書きました。ミニー・リパートンも、スティーヴィーが先にファンになっていました。スティーヴィー・ワンダーと女性シンガーは、ひじょうに相性がよいです。
スティーヴィーとクインシー、マイケル・ジャクソンも固い絆があります。クインシーは元々スティーヴィー楽曲を以前からカヴァーしていましたが、アルバム『デュード』では、「ベッチャ・ウドント…」を書き下ろし。そのクインシー・プロデュースのマイケル には、「アイ・キャント・ヘルプ・イット」を提供しました。
スティーヴィーとダニー・ハサウェイの関係もひじょうにユニークなものです。スティーヴィーより、ダニーのほうが年上ですが、スティーヴィーのほうが先に脚光を浴びました。
スティーヴィーはさまざまなジャンルの音楽家と共演します。ジャズ、レゲエ、ソウル、ゴスペルなど。ジャズからラムゼイ・ルイス、レゲエの世界からサード・ワールドをピックアップします。
また、スティーヴィーは最近、多くのアーティストとデュエットをしたり、コラボレーションをします。そんなコラボレーション作品のいくつかをご紹介します。
スティーヴィーが作り出す楽曲はどれもクラシックに成るうるひじょうに完成度の高い作品ばかり。ゆえに多くのアー ティストがスティーヴィー作品をカヴァーします。そんなカヴァーから何曲かをご紹介。
4時までじっくりお楽しみください。
++++
『ビッグ・スペシャル』は東京FMをキーステーションに全国のFM局で放送される生番組。月曜深夜25時から28時(深夜1時から4時)まで。DJ小山ジャネット愛子さん。
直接メールを送るフォームはこちら
『ビッグ・スペシャル~スティーヴィー・ワンダー特集』(東京FM・JFN系列全国ネット)。
2012年2月7日(火)午前1時~4時生放送(6日月曜深夜25時~28時)、『ビッグ・スペシャル~スティーヴィー・ワンダー特集』(東京FM・JFN系列全国ネット)。
関東地区は、関東のラジコで。その他の地区は各地区のラジコでも聞けます。
関東用のラジコ↓
この『ビッグ・スペシャル』は、毎週月曜深夜25時(火曜午前1時~4時)から木曜深夜(金曜午前)まで生放送しているもので30以上の局でネットされる。(番組ホームページでは35局のネット局名が出ている)
当日は生放送ですので、リスナーからのメール、ツイッターでのメッセージなども受け付けます。ツイッターには次のハッシュタグをつけて、質問などお寄せください。
ビッグ・スペシャル #bigsp 東京FM #tfm
ENT>RADIO>BIG SPECIAL>Wonder, Stevie
【54th Grammy Predictions】
グラミー予想。
あなたが歌詞をリードギルモアガールズ
ソウル・サーチン恒例、第54回グラミー賞の予想をお送りする。今年は2012年2月12日(日)(日本時間2月13日午前10時)ロスアンジェルスのステイプルズ・センターで発表される。ノミネートは、NARAS(ナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・サイエンス)から2011年11月30日に発表された。今回の中継はCBS。日本では例年通り、有料衛星放送WOWOW(ワウワウ)が生中継する。
今年もっとも多くノミネートされたのはカニエ・ウエストで7部門、これに続いて今年もっともアルバムを売ったイギリスのアデル、フー・ファイターズ、ブルーノ・マーズが6部門、リル・ウェイン、ダンス・ミュージックのプロデューサー、スクリレック� �が5部門。アデルとブルーノ・マーズは主要3部門ですべてノミネートを獲得。大量ノミネートが予想されたトニー・ベネットは3部門にとどまった。
今年のグラミーは、前年の109ノミネート部門から78部門へ縮小した。
今回のノミネート対象は2010年10月1日から2011年9月30日までに全米でリリースされた17500以上の作品。グラミーの投票用紙は12月14日、グラミーの会員に送付され、2012年1月11日の締切までに会計会社のデロイッテ社に返送する。同社は秘密裏に集計し、2月12日の発表までは誰もその結果は知らされない。
昨年のグラミー予想など関連記事。筆者はグラミー予想を1981年頃から行っている。今年は42部門の予想を、例年通り本命と対抗に分けて予想した。
これまで過去の予想とその結果は次の通り。(過去分はす べてソウル・サーチン・ダイアリーに予想と結果がでています)(日時は現地時間、日本では1日先になる)
2011年度(第54回)(2012年2月12日発表)42部門
2010年度(第53回)(2011年2月13日発表) 51部門 本命的中 26 対抗的中 19 計45部門 .882
2009年度(52回)(2010年1月31日発表)49部門 本命的中19 対抗的中11計30部門 .612
2008年度(51回)(2009年2月8日発表) 44部門 本命的中19 対抗的中15 計34 .773
2007年度(50回)(2008年2月10日発表) 46部門 本命的中24部門 対抗16部門 計40部門 .870
2006年度(49回)(2007年2月11日発表)42部門 本命的中19部門 対抗9部門 計28部門 .667
2005年度(48回)(2006年2月8日発表)42部門 本命的中18部門 対抗12部門 計30部門 .714
2004年度(第47回)(2005年2月14日発表)46部門 本命26部門 対抗7部門 計33部門 .717
2003年度(第46回)(2004年2月8日発表) 47部門 本命20部門 対抗14部門 計34部門 .723
2002年度(第45回)(2003年2月23日発表) 33部門 本命18部門 対抗5部門 計23部門 .696
今年(2011年度、第54回)の78部門の完全なノミネートリストは、次のNARASのサイトにある。
主な予想は次の通り。本命・対抗の文字がない部門は予想していないもの。
昨年のグラミー確定のブログ。
前回の予想は、51部門を予想し、本命・対抗あわせて8割8分2厘の的中率だった。
グラミー賞オフィシャル・サイト(英語)
今年のクラシック部門を除いたノミネートは次の通り。
1. Record Of The Year
本命 Rollin In The Deep / Adele
Holocene / Bon Iver
Grenade / Bruno Mars
対抗 The Cave / Mumford & Sons
Firework / Katy Perry
2. Album Of The Year
本命 21 / Adele
Wasting Light / Foo Fighters
対抗 Born This Way / Lady Gaga
Doo-Wops & Hooligans / Bruno Mars
Loud /Rihanna
3. Song Of The Year
対抗 All Of The Lights
Jeff Bhasker, Malik Jones, Warren Trotter & Kanye West, songwriters (Kanye West, Rihanna, Kid Cudi & Fergie)
Track from: My Beautiful Dark Twisted Fantasy
The Cave
Ted Dwane, Ben Lovett, Marcus Mumford & Country Winston, songwriters (Mumford & Sons)
Track from: Sigh No More
Grenade
Brody Brown, Claude Kelly, Philip Lawrence, Ari Levine, Bruno Mars & Andrew Wyatt, songwriters (Bruno Mars)
Track from: Doo-Wops & Hooligans
Holocene
Justin Vernon, songwriter (Bon Iver)
Track from: Bon Iver
本命 Rolling In The Deep
Adele Adkins & Paul Epworth, songwriters (Adele)
Track from: 21
妥当なら、すべてアデルだが、どれかを逃すとしたら、どれなのか。それが読みきれない。
4. Best New Artist
The Band Perry
対抗 Bon Iver
J. Cole
本命 Nicki Minaj
Skrillex
==ポップ部門
5. Best Pop Solo Performance
本命 Someone Like You / Adele
対抗 Yoü And I / Lady Gaga
Grenade / Bruno Mars
Firework / Katy Perry
F***in' Perfect / Pink
6. Best Pop Duo/Group Performance
本命 Body And Soul / Tony Bennett & Amy Winehouse
Track from: Duets II
Dearest / The Black Keys
Track from: Rave On Buddy Holly
Paradise / Coldplay
Pumped Up Kicks / Foster The People
Track from: Torches
対抗 Moves Like Jagger / Maroon 5 & Christina Aguilera
Track from: Hands All Over
7. Best Pop Instrumental Album
Wish Upon A Star / Jenny Oaks Baker
E Kahe Malie / Daniel Ho
本命 The Road From Memphis / Booker T. Jones
対抗 Hello Tomorrow / Dave Koz
Setzer Goes Instru-Mental! / Brian Setzer
8. Best Pop Vocal Album
本命 21 / Adele
The Lady Killer / Cee Lo Green
対抗 Born This Way / Lady Gaga
Doo-Wops & Hooligans / Bruno Mars
Loud / Rihanna
=ダンス部門
9. Best Dance Recording
Raise Your Weapon
Deadmau5 & Greta Svabo Bech
Joel Zimmerman, producer
Track from: 4x4=12
Barbra Streisand
Duck Sauce
Duck Sauce, producers; Duck Sauce, mixers
Sunshine
David Guetta & Avicii
Avicii, David Guetta & Giorgio Tuinfort, producers; Avicii, mixer
Track from: Nothing But The Beat
Call Your Girlfriend
Robyn
Klas Åhlund & Billboard, producers; Niklas Flyckt, mixer
Track from: Body Talk Pt. 3
Scary Monsters And Nice Sprites
Skrillex
Skrillex, producer; Skrillex, mixer
Track from: Scary Monsters And Nice Sprites
Save The World
Swedish House Mafia
Steve Angello, Axel Hedfors & Sebastian Ingrosso, producers; Steve Angello, Axel Hedfors & Sebastian Ingrosso, mixers
10. Best Dance/Electronica Album
Zonoscope / Cut/Copy
4x4=12 / Deadmau5
Nothing But The Beat / David Guetta
Body Talk, Pt. 3 / Robyn
Scary Monsters And Nice Sprites / Skrillex
==トラディショナル・ポップ
11. Best Traditional Pop Vocal Album
本命 Duets II / Tony Bennett & Various Artists
The Gift / Susan Boyle
In Concert On Broadway / Harry Connick Jr.
Music Is Better Than Words / Seth MacFarlane
対抗 What Matters Most - Barbra Streisand Sings The Lyrics Of Alan And Marilyn Bergman / Barbra Streisand
12. Best Rock Performance
本命 Every Teardrop Is A Waterfall / Coldplay
Down By The Water / The Decemberists
Track from: The King Is Dead
対抗 Walk / Foo Fighters
Track from: Wasting Light
The Cave / Mumford & Sons
Track from: Sigh No More
Lotus Flower / Radiohead
Track from: The King Of Limbs
=ロックなど
13. Best Hard Rock/Metal Performance
On The Backs Of Angels / Dream Theater
White Limo / Foo Fighters
Track from: Wasting Light
Curl Of The Burl / Mastodon
Public Enemy No. 1 / Megadeth
Blood In My Eyes / Sum 41
Track from: Screaming Bloody Murder
14. Best Rock Song
The Cave
Ted Dwane, Ben Lovett, Marcus Mumford & Country Winston, songwriters (Mumford & Sons)
Track from: Sigh No More
Down By The Water
Colin Meloy, songwriter (The Decemberists)
Track from: The King Is Dead
Every Teardrop Is A Waterfall
Guy Berryman, Jonny Buckland, Will Champion & Chris Martin, songwriters (Coldplay)
Lotus Flower
Colin Greenwood, Jonny Greenwood, Ed O'Brien, Phil Selway & Thom Yorke, songwriters (Radiohead)
Track from: The King Of Limbs
Walk
Foo Fighters, songwriters (Foo Fighters)
Track from: Wasting Light
15. Best Rock Album
Rock 'N' Roll Party Honoring Les Paul / Jeff Beck
Wasting Light / Foo Fighters
Come Around Sundown / Kings Of Leon
I'm With You / Red Hot Chili Peppers
The Whole Love / Wilco
16. Best Alternative Music Album
本命 Bon Iver / Bon Iver
Codes And Keys / Death Cab For Cutie
Torches / Foster The People
Circuital / My Morning Jacket
対抗 The King Of Limbs / Radiohead
===R&B 部門
17. Best R&B Performance
対抗 Far Away / Marsha Ambrosius
Track from: Late Nights & Early Mornings
本命 Pieces Of Me / Ledisi
Track from: Pieces Of Me
Not My Daddy / Kelly Price & Stokley
Track from: Kelly
Is This Love / Corinne Bailey Rae
Track from: The Love EP
You Are / Charlie Wilson
Track from: Just Charlie
18. Best Traditional R&B Performance
本命 Sometimes I Cry / Eric Benét
Fool For You / Cee Lo Green & Melanie Fiona
Radio Message /R. Kelly
Track from: Love Letter
Good Man / Raphael Saadiq
Track from: Stone Rollin'
対抗 Surrender / Betty Wright & The Roots
Track from: Betty Wright: The Movie
ラファエルも、Rケリーも、みんなありそう。
19. Best R&B Song
対抗 Far Away
Marsha Ambrosius, Sterling Simms & Justin Smith, songwriters (Marsha Ambrosius)
Track from: Late Nights & Early Mornings
Fool For You
Cee Lo Green & Jack Splash, songwriters (Cee Lo Green & Melanie Fiona)
Not My Daddy
Kelly Price, songwriter (Kelly Price & Stokley)
Track from: Kelly
本命 Pieces Of Me
Charles Harmon, Claude Kelly & Ledisi Young, songwriters (Ledisi)
Track from: Pieces Of Me
You Are
Dennis Bettis, Carl M. Days, Jr., Wirlie Morris, Charlie Wilson & Mahin Wilson, songwriters (Charlie Wilson)
Track from: Just Charlie
なんとなくレデシー、マーシャが強いような気がする。根拠はないのだが。部門18と同じく。
20. Best R&B Album
本命 F.A.M.E./ Chris Brown
Second Chance / El DeBarge
Love Letter / R. Kelly
対抗 Pieces Of Me / Ledisi
Kelly / Kelly Price
ケリー・プライスも気になる。
===ラップ部門
21. Best Rap Performance
Look At Me Now / Chris Brown, Lil Wayne & Busta Rhymes
Track from: F.A.M.E.
本命 Otis / Jay-Z & Kanye West
Track from: Watch The Throne
The Show Goes On / Lupe Fiasco
Track from: Lasers
対抗 Moment 4 Life / Nicki Minaj & Drake
Track from: Pink Friday
Black And Yellow / Wiz Khalifa
Track from: Rolling Papers
クリス・ブラウンもはずし難い
22. Best Rap/Sung Collaboration
本命 Party / Beyoncé & André 3000
Track from: 4
I'm On One / DJ Khaled, Drake, Rick Ross & Lil Wayne
Track from: We The Best Forever
I Need A Doctor / Dr. Dre, Eminem & Skylar Grey
What's My Name? / Rihanna & Drake
Track from: Loud
Motivation / Kelly Rowland & Lil Wayne
Track from: Here I am
対抗 All Of The Lights / Kanye West, Rihanna, Kid Cudi & Fergie
Track from: My Beautiful Dark Twisted Fantasy
23. Best Rap Song
本命 All Of The Lights
Jeff Bhasker, Malik Jones, Warren Trotter & Kanye West, songwriters (Kanye West, Rihanna, Kid Cudi & Fergie)
Track from: My Beautiful Dark Twisted Fantasy
Black And Yellow
Mikkel Eriksen, Tor Erik Hermansen & Cameron Thomaz, songwriters (Wiz Khalifa)
Track from: Rolling Papers
I Need A Doctor
Andre Young, Marshall Mathers III, Alexander Grant & Skylar Grey, songwriters (Dr. Dre, Eminem & Skylar Grey)
Look At Me Now
Jean Baptiste, Chris Brown, Ryan Buendia, Trevor Smith, Dwayne Carter, Jr. & Wesley Pentz, songwriters (Chris Brown, Lil Wayne & Busta Rhymes)
Track from: F.A.M.E.
対抗 Otis
Shawn Carter & Kanye West, songwriters (James Brown, Jimmy Campbell, Reg Connelly, Roy Hammond, J. Roach, Kirk Robinson & Harry Woods, songwriters) (Jay-Z & Kanye West)
Track from: Watch The Throne
The Show Goes On
Dustin William Brower, Jonathon Keith Brown, Daniel Johnson, Kane & Wasalu Muhammad Jaco, songwriters (Isaac Brock, Dann Gallucci & Eric Judy, songwriters) (Lupe Fiasco)
Track from: Lasers
24. Best Rap Album
対抗 Watch The Throne / Jay-Z & Kanye West
Tha Carter IV / Lil Wayne
Lasers / Lupe Fiasco
本命 Pink Friday / Nicki Minaj
My Beautiful Dark Twisted Fantasy / Kanye West
++++
===カントリー部門
25. Best Country Solo Performance
Dirt Road Anthem / Jason Aldean
I'm Gonna Love You Through It / Martina McBride
Honey Bee / Blake Shelton
Track from: Red River Blue
本命 Mean / Taylor Swift
Track from: Speak Now
対抗 Mama's Song / Carrie Underwood
Track from: Play On
26. Best Country Duo/Group Performance
Don't You Wanna Stay
Jason Aldean With Kelly Clarkson
You And Tequila
Kenny Chesney Featuring Grace Potter
Barton Hollow
The Civil Wars
Track from: Barton Hollow
Are You Gonna Kiss Me Or Not
Thompson Square
Track from: Thompson Square
27. Best Country Song
Are You Gonna Kiss Me Or Not
Jim Collins & David Lee Murphy, songwriters (Thompson Square)
Track from: Thompson Square
God Gave Me You
Dave Barnes, songwriter (Blake Shelton)
Just Fishin'
Casey Beathard, Monty Criswell & Ed Hill, songwriters (Trace Adkins)
本命 Mean
Taylor Swift, songwriter (Taylor Swift)
Track from: Speak Now
対抗 Threaten Me With Heaven
Vince Gill, Amy Grant, Will Owsley & Dillon O'Brian, songwriters (Vince Gill)
You And Tequila
Matraca Berg & Deana Carter, songwriters (Kenny Chesney Featuring Grace Potter)
28. Best Country Album
My Kinda Party
Jason Aldean
Chief
Eric Church
本命 Own The Night
Lady Antebellum
Red River Blue
Blake Shelton
Here For A Good Time
George Strait
対抗 Speak Now
Taylor Swift
++++
29. Best New Age Album
対抗 Northern Seas
Al Conti
Gaia
Michael Brant DeMaria
Wind, Rock, Sea & Flame
Peter Kater
本命 What's It All About
Pat Metheny
Instrumental Oasis, Vol. 6
Zamora
30. Best Improvised Jazz Solo
All Or Nothing At All
Randy Brecker, soloist
Track from: The Jazz Ballad Song Book (Randy Brecker With DR Big Band)
You Are My Sunshine
Ron Carter, soloist
Track from: This Is Jazz (Donald Harrison, Ron Carter & Billy Cobham)
本命 500 Miles High
Chick Corea, soloist
Track from: Forever (Corea, Clarke & White)
Work
Fred Hersch, soloist
Track from: Alone At The Vanguard
対抗 Sonnymoon For Two
Sonny Rollins, soloist
Track from: Road Shows Vol. 2
31. Best Jazz Vocal Album
本命 'Round Midnight
Karrin Allyson
対抗 The Mosaic Project
Terri Lyne Carrington & Various Artists
The Gate
Kurt Elling
American Road
Tierney Sutton (Band)
The Music Of Randy Newman
Roseanna Vitro
32. Best Jazz Instrumental Album
Bond: The Paris Sessions
Gerald Clayton
本命 Forever
Corea, Clarke & White
Alone At The Vanguard
Fred Hersch
Bird Songs
Joe Lovano/Us Five
対抗 Road Shows Vol. 2
Sonny Rollins
Timeline
Yellowjackets
33. Best Large Jazz Ensemble Album
本命 The Jazz Ballad Song Book
Randy Brecker With DR Big Band
対抗 The Good Feeling
Christian McBride Big Band
40 Acres And A Burro
Arturo O'Farrill & The Afro Latin Jazz Orchestra
Legacy
Gerald Wilson Orchestra
Alma Adentro: The Puerto Rican Songbook
Miguel Zenón
34. Best Gospel/Contemporary Christian Music Performance
Do Everything
Steven Curtis Chapman
Track from: re:Creation
Alive (Mary Magdalene)
Natalie Grant
Track from: Music Inspired By The Story
Your Love
Brandon Heath
Track from: Leaving Eden
Jesus
Le'Andria Johnson
Track from: The Awakening Of Le'Andria Johnson
I Lift My Hands
Chris Tomlin
Track from: And If Our God Is For Us...
35. Best Gospel Song
本命 Hello Fear
Kirk Franklin, songwriter (Kirk Franklin)
Track from: Hello Fear
対抗 Sitting With Me
Erica Campbell, Tina Campbell, Gerald Haddon & Tammi Haddon, songwriters (Mary Mary)
Track from: Something Big
Spiritual
Donald Lawrence, songwriter (Donald Lawrence & Co. Featuring Blanche McAllister-Dykes)
Track from: YRM (Your Righteous Mind)
Trust Me
Richard Smallwood, songwriter (Richard Smallwood & Vision)
Track from: Promises
Window
Canton Jones, songwriter (Canton Jones)
Track from: Dominionaire
36. Best Contemporary Christian Music Song
Blessings
Laura Story, songwriter (Laura Story)
Track from: Blessings
Hold Me
Jamie Grace Harper, Toby McKeehan & Christopher Stevens, songwriters (Jamie Grace Featuring Tobymac)
I Lift My Hands
Louie Giglio, Matt Maher & Chris Tomlin, songwriters (Chris Tomlin)
Track from: And If Our God Is For Us...
Strong Enough
Matthew West, songwriter (Matthew West)
Track from: The Story Of Your Life
Your Love
Brandon Heath & Jason Ingram, songwriters (Brandon Heath)
Track from: Leaving Eden
37. Best Gospel Album
The Love Album
Kim Burrell
The Journey
Andraé Crouch
本命 Hello Fear
Kirk Franklin
対抗 Something Big
Mary Mary
Angel & Chanelle Deluxe Edition
Trin-I-Tee 5:7
これは難しい。アンドレ・クロウチだってありえる。
38. Best Contemporary Christian Music Album
Ghosts Upon The Earth
Gungo
Leaving Eden
Brandon Heath
The Great Awakening
Leeland
What If We Were Real
Mandisa
Black & White
Royal Tailor
And If Our God Is For Us...
Chris Tomlin
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アカペラの最高峰、テイク6が、土日のブルーノート公演のほかに、今回すみだトリフォニーホールで、新日本フィル・オーケストラと共演する。そのプログラムに寄稿したものを、ご紹介する。興味をもたれたら、火曜日14日がチャンス。
詳細は、こちら。
最高峰。
アカペラ・グループの世界最高峰、テイク6が2012年2月に、2010年5月以来1年9ヶ月ぶり通算21度目の来日を果たす。初来日は1989年11月なので、22年以上前のことになる。これだけの長きにわたりアカペラ・グループとして世界中で活躍し、来日もしているので、日本でもすっかりおなじみ、ファンも多い。そのテイク6が、今回は久しぶりにホール・コンサートを行う。しかも、コンサート前半はアカペラで6人だけで歌い、後半は、会場となる墨田トリフォニー・ホールをホームとする新日本フィル・オーケストラとの共演となる。オーケストラに世界一強力な6人のコーラス。果たして一体どのような融合を見せるのだろうか。今から楽しみは尽きない。
最近は一般の方が趣味でコーラスやゴスペル隊で歌を歌う機� �も増え、コーラスやアカペラへの注目度はかつてなく高まっている。そんな中、テイク6の歌声は、そうしたコーラス、アカペラを目指す人にとって、アカペラ界の世界最高峰、エヴェレストだ。
特徴。
アカペラ・グループはこの世にたくさんある。通常のヴォーカル・グループで、レパートリーの中にアカペラ作品を含めているグループもさらに多くいる。アカペラの中には、ジャズ・クラシック系のもの、黒人独特のドゥー・ワップをルーツにしたR&B的なアカペラ、ポップなソフト・コーラス・グループ的なアカペラ、ゴスペル調のものなどだ。
テイク6の最大の特徴は、アカペラ・グループの中でもジャズとゴスペルの要素をたくみに混ぜ合わせていること、それを6人という大所帯のシンガーでハーモニーを作っ� �いるというところにある。同じタイプのアカペラ・グループにナチュラリー7というグループがいるが、彼らがよりR&B的、ヒップホップ的な要素を取り入れているのと対照的だ。
テイク6から出てくる音は、基本、すべて彼らの口からでてきたものばかり。たとえば、ライヴではトランペットの音を口で真似て出す。いわゆる「マウス・トランペット」だが、それでもメンバーで違う音を出す。クロード・マクナイトが通常のトランペットの音、ジョーイ・キブルはミュートしたトランペット、デイヴィッド・トーマスのワウワウがかかったトランペットといった具合だ。
メンバーは実に器用でなんでもうまくこなすが、6人の声が重厚なハーモニーを作った瞬間に生まれる恍惚感はなんともいえない。おそらく会場にいらしてい る方は、その恍惚感をこれまでに体験されているかと思うが、今日、初めてテイク6のライヴを体験される方は、その声が生み出す音の洪水にゆっくりと身を委ねて欲しい。そこから、実に様々なストーリーや情景、映像が浮かびあがってくるはずだ。リスナーの五感を最大限に刺激し、イマジネーションの世界をリスナーの脳内に作り出す。それが出来るのがテイク6であり、彼らの最大の魅力でもある。
デジタルで出来上がった音には、「余白」や「余韻」がない。人間の声という究極のアナログ・サウンドには、決してデジタルで再現できない、数値に変換できない「暖かみのある音」の要素がたっぷり含まれている。そこから生まれる「余白」は、音そのものを楽しむ上で、大変重要な要素でもある。
ネイキッド。
< p>メンバーの1人、クロード・マクナイトは、かつて僕がインタヴューしたときにアカペラのことを「ネイキッド・メディア(裸のメディア)」と表現しこう語った。「アカペラで人々の注意を引くにはとてもクリエイティヴにならなければならない。声自体は、実に多くのことができるんだ。これは正に自然の楽器だ。そこ(アカペラ)では、他に頼るもの(=他の楽器のこと)なんて何もない。すべてのコーラスを聴き、自分がどこにフィットするかを知らなければならない。一つでも音が違ったらすべてが狂ってしまうのだ。だからアカペラはネイキッド・メディアなのだ」一糸まとわぬ美しい肉体が、見事な芸術作品として肉体美を醸し出すように、彼らが生み出すアカペラはネイキッド(裸)の芸術作品である。そして、6人の声 、ハーモニーの無限の可能性が会場に広がる。
アカペラのときステージの上には彼ら6人しかいない。その口の動きをじっくりご覧いただこう。だが、どの声がどの口からでているかを識別するのは、各メンバーの顔とポジション、そして何よりその声を熟知していないと、至難の技だ。だが、何度も見てくると、誰がどこを歌っているかが、徐々にわかってくるようになる。仮にわからなくても、6人の重厚で品のあるコーラス・ハーモニーを聴けば、それだけで十分に楽しめるはずだ。しかも、コーラスを目指す人たちにとっては、彼らは最高のお手本となる。
6人でのアカペラは、ときにそのハーモニーがひじょうに難しくなる。しかし、音楽的素養がしっかりあるために、彼らはそれをいとも簡単にやっているように見せる� �プロフェッショナルとは、大変難しいことをあたかも簡単に軽くやっているように見せられることだ。テイク6は、まさにコーラス、ハーモニーのプロ中のプロである。
そして、今回はそのプロ中のプロのハーモニーに、やはりプロ中のプロ、新日本フィルのオーケストラと共演する。こんな華麗で豪華で贅沢な一夜があるだろうか。すみだトリフォニーは音響の良さも定評がある。そこでフル・オーケストラとアカペラの世界最高峰が、音と声を重ね合わせる。これは見逃せない。
曲目。
いくつかの曲「オーヴァー・ザ・ヒル・イズ・ホーム」「スイート・リトル・ジーザス」などは、テイク6がよくステージで歌う彼らのレパートリー。通常はアカペラで歌われるが、今回はオーケストラと歌う。「スマイル」は、マイ ケル・ジャクソンがもっとも好きな曲と言ってレコーディングし話題になったチャーリー・チャップリンのスタンダード作品でもある。
(2012年1月30日、吉岡正晴=The Soul Searcher)
吉岡正晴
音楽評論家。「ソウル・サーチン」をキーワードにソウル・ミュージックの魅力を広める「ソウル・サーチン・ブログ」、ウェッブ、イヴェント、ラジオ番組(毎週日曜午後2時半~関東地区インターFM76.1mhz)などをてがける。著書に『ソウル・サーチン』、翻訳書に『マーヴィン・ゲイ物語』『マイケル・ジャクソン全記録』など。
【(Breaking News) Whitney Houston Dies At 48】
訃報。
1980年代に全米の音楽シーンに登場し、多数のヒットを放ち、世界的なスーパースターとなった女性シンガー、ホイットニー・ヒューストンが2012年2月11日、ロスアンジェルスで死去した。48歳。ホイットニーは、同日、午後3時過ぎ(LA時=日本時間12日午前8時すぎ)、ビヴァリーヒルズ・ホテルの4階の部屋で倒れているところをボディーガードによって発見された。午後3時22分警察に通報、3時55分、死亡が確認された。死因はまだわからない。CNNなどが特別ニュースとして報道している。WBLSは、ずっとホイットニー作品ばかりを流している。全米では、マイケル・ジャクソンの死去以来の衝撃で受け止められている。
ホイットニー・ヒューストンは1963年8月9日、ニュージャージー州生まれ。母親はゴスペル・シン� �ーであり、ソウル・シンガーでもあるシシー・ヒューストン。シシーはエルヴィス・プレスリーやアリーサ・フランクリンのバックコーラスなども担当していた。幼少の頃から母親に連れられ、スタジオやライヴなどを見て、早くから音楽業界の期待の星とされた。
1985年2月、クライヴ・デイヴィスのアリスタ・レコードからデビュー。次々とヒットを生み出し、グラミーなども獲得。1992年にはケヴィン・コスナーとの共演映画『ボディーガード』が世界的大ヒットになり、女優としてもその名を決定付けた。同アルバムは、アメリカだけで1000万枚以上売れた。
これまでに、グラミー賞6、エミー賞2、ビルボード音楽賞30、アメリカン・ミュージック・アワード22など多数のアワードを獲得している。
1989年の「ソウル・ト レイン・ミュージック・アワード」で出会ったボビー・ブラウンと1992年7月18日結婚。2000年代に入ると、ドラッグなどに手をだし、リハビリなども行っていた。
最新アルバムは、2009年にリリースされた『アイ・ルック・トゥ・ユー』。
2011年9月、ホイットニーは、1976年の映画『スパークル』のリメイク版に出演すると報道された。
+++
アメリカでは翌日(2月12日・日、日本時間13日月曜)、グラミー賞が発表されることになっているが、緊急にホイットニーの追悼を行う、という。ジェニファー・ハドソンらがホイットニーの作品を歌うかもしれない、という。
2月11日夜、グラミー前夜祭が行われる予定になっており、特にクライヴ・デイヴィスの前夜祭は注目されるが、ホイットニーもそれを楽しみにしていた。
+++
日本には1986年以来多数来日、最後の来日は2010年2月、さいたまスーパー・アリーナと大阪城ホールで公演を行ったが、声の調子などがいまひとつだった。その後行われたオーストラリア公演、ヨーロッパ公演などは一部キャンセルされた。
前回来日時ライヴ評
2010年02月12日(金)
ホイットニーは、日本のサポーターに感謝
(今回初日2月11日分・ライヴ評=パート1)
2010年02月15日(月)
ホイットニー・ヒューストン・ライヴ@さいたまスーパーアリーナ (パート2)
2010年02月16日(火)
ホイットニー・ヒューストン・ライヴ: (パート3)~理想のセットリスト
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ソウル・サーチャーはホイットニーのデビュー前、1984年7月、カシーフ宅で出会い、その後1989年に正式にインタヴューした。
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詳細は、またのちほど。
OBITUARY>Houston, Whitney (August 9, 1963 – February 11, 2012, 48 year old)
【Whitney Houston Dies At 48】
訃報。
1980年代に颯爽とデビューし、全米、全世界のスーパースターとなり、日本でも大きな人気を獲得した女性シンガー、ホイットニー・ヒューストンが、2012年2月11日午後、ロスアンジェルス・ビヴァリー・ヒルズ・ヒルトン・ホテルで死去した。緊急連絡が入ったのがロス時間で午後3時22分、救急がホテルの4階の部屋に到着し、蘇生を行ったが、かなわず、午後3時55分(日本時間12日午前8時55分)、死亡が確認された。死因は発表されていない。ただし、犯罪に結びつくものはなにも発見されていない、と発表されている。
ホイットニー・ヒューストンは、この日、しばらく前から、クライヴ・デイヴィスが恒例で行うグラミー賞前夜のパーティーに出席し、歌うために、ホテルに滞在していた。
すでに全米で� �、マイケル・ジャクソンの訃報と同様のインパクトを持って受け取られ、CNNなどもずっとぶちぬきでこの「スペシャル・ニューズ」を報道した。
翌日に全米音楽業界最大のお祭りグラミー賞が発表されるが、そのショーの中で、急遽、ホイットニー追悼のコーナーが作られ、ジェニファー・ハドソン、シャカ・カーンらが追悼で歌うことになった、という。
11日より二日前の9日、やはりプレ・グラミー・パーティー(ホスト、ケニー・ラティモア)で、ホイットニーはR&Bシンガー、ケリー・プライスと一緒にゴスペル曲「ジーザス・ラヴズ・ミー」を歌っていた。周囲には友人や娘のボビー・クリスティーナもいた。
ラティモアによれば、「彼女は楽しそうにしていた」と言う。
アリーサ・フランクリンは、衝撃を受け、「今は何も言葉にできない。まだ書かれたり、テレビに出ていることなどが信じられない」と短いス� ��ートメントを発表。
+++
ホイットニー、29年と19年の光と影
対照的。
現在まで膨大な量のホイットニー・ニューズが流れている。僕自身も、こんな衝撃を受けたのはマイケル以来。しかも、ホイットニーはマイケルの50歳より二つも若い。
ホイットニーの48年の人生を振り返ると、ボビーと結婚する1992年までの29年間とその1992年からの19年間がまるで「光と影」としか言いようがないほど対照的だ。
1980年代、ホイットニーのCD、もしくはカセットで洋楽を知ったという人も多いということが今回よくわかった。
本当に残念でならない。
+++
昨日の「ソウル・ブレンズ」(インターFM、76.1mhz午後1時~)では、急遽特別編成で、しかも1時間拡大してホイットニー・ヒューストン特集を3時間にわたってお 送りしました。
オッシーから午前10時54分、携帯に電話が入り、何事かと思ったら、いきなり電話口で「吉岡さん、大変です。ホイットニーが死にました!」と。僕の最初の答えが「ガセじゃないでしょうね・・・ムニュムニュ・・・」という感じだったが、それまで寝不足でねぼけ眼だった僕も、一気に目が覚め、さっそくネットなどで情報を確認。CDをそろえ、すぐに局に飛んでいった。すると、つく頃には通常枠を1時間延長し、4時までホイットニー特集をするというので、またびっくり。たっぷり、ホイットニー話をしました。
評伝は明日以降、ご紹介します。
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前回来日時ライヴ評
2010年02月12日(金)
ホイットニーは、日本のサポーターに感謝
(今回初日2月11日分・ライヴ評=パート1)
2010年02月15日(月)
ホイットニー・ヒューストン・ライヴ@さいたまスーパーアリーナ (パート2)
2010年02月16日(火)
ホイットニー・ヒューストン・ライヴ: (パート3)~理想のセットリスト
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ソウル・サーチャーはホイットニーのデビュー前、1984年7月、カシーフ宅で出会い、その後1989年9月に正式にインタヴューした。
■ホイットニー・ヒューストン物語(吉岡正晴訳)
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OBITUARY>Houston, Whitney August 9, 1963 – February 11, 2012, 48 year-old)
【54th Grammy Winners: Final】
グラミー。
第54回グラミー賞が2012年2月12日(日曜、日本時間、13日午前から)ロスアンジェルスのステイプルズ・センターで発表された。今年は下馬評通り、まさにアデル・イヤーとなった。アデルは、主要3部門(「ソング」「レコード」「アルバム」)を総なめし、そのほかポップ部門など3部門、さらに「プロデューサー・オブ・ジ・イヤー」もアデル作品が含まれるので、これも含めれば関連で計7部門を獲得した。主要3部門独占は、2003年ノラ・ジョーンズの「ドント・ノウ・ホワイ」以来。ただし、このときは「ソング」は同曲が獲得したが、ソングライターはノラではなかった。
この日は前日にホイットニー・ヒューストンの急逝が伝えられ、重苦しい雰囲気もあった。冒頭で司会のLLクール・Jがホイット� �ーへ祈りを捧げた。また、後半かつてホイットニーからグラミーを受け取ったジェニファー・ハドソンが、ホイットニーの代表曲「アイ・ウィル・オールウェイズ・ラヴ・ユー」をしっとりと歌い、大きなスタンディング・オヴェーションを得た。
今回のノミネート対象は2010年10月1日から2011年9月30日までに全米でリリースされた17500以上の作品。
ライヴショーは3時間半にわたり、最後に「アルバム・オブ・ジ・イヤー」がアデルと発表され歓喜に包まれた。その後、ポール・マッカートニーのライヴで幕を閉じた。
ちなみに予想42部門中本命で24部門、対抗で8部門で、.761の的中。はずれが10部門。今回は、R&B部門で「ベストR&Bパフォーマンス」がコリーン・ベイリー・レイ、「ベスト・トラディショナルR&B」がシーロー・� �リーン、「ベストR&Bソング」もシーロー・グリーンと、いずれも本命・対抗ともはずしてしまった。これは痛かった。
今年のグラミーは、前年の109ノミネート部門から78部門へ縮小した。
2011年度(第54回)(2012年2月12日発表)42部門 本命的中 24、対抗的中 8、計32部門 .761
2010年度(第53回)(2011年2月13日発表) 51部門 本命的中 26 対抗的中 19 計45部門 .882
2009年度(52回)(2010年1月31日発表)49部門 本命的中19 対抗的中11計30部門 .612
2008年度(51回)(2009年2月8日発表) 44部門 本命的中19 対抗的中15 計34 .773
2007年度(50回)(2008年2月10日発表) 46部門 本命的中24部門 対抗16部門 計40部門 .870
2006年度(49回)(2007年2月11日発表)42部門 本命的中19部門 対抗9部門 計28部門 .667
2005年度(48回)(2006年2月8日発表)42部門 本命的中18部門 対抗12部門 計30部門 .714
2004年度(第47回)(2005年2月14日発表)46部門 本命26部門 対抗7部門 計33部門 .717
2003年度(第46回)(2004年2月8日発表) 47部門 本命20部門 対抗14部門 計34部門 .723
2002年度(第45回)(2003年2月23日発表) 33部門 本命18部門 対抗5部門 計23部門 .696
今年(2011年度、第54回)の78部門の完全なノミネートリスト、受賞者は、次のNARASのサイトにある。
昨年のグラミー確定のブログ。
前回の予想は、51部門を予想し、本命・対抗あわせて8割8分2厘の的中率だった。
グラミー賞オフィシャル・サイト(英語)
今年のクラシック部門を除いたノミネート、受賞作品は次の通り。(本命・対抗の表記がない部門は予想していません)
1. Record Of The Year
勝者 本命 Rollin In The Deep / Adele
Holocene / Bon Iver
Grenade / Bruno Mars
対抗 The Cave / Mumford & Sons
Firework / Katy Perry
2. Album Of The Year
勝者 本命 21 / Adele
Wasting Light / Foo Fighters
対抗 Born This Way / Lady Gaga
Doo-Wops & Hooligans / Bruno Mars
Loud /Rihanna
3. Song Of The Year
対抗 All Of The Lights
Jeff Bhasker, Malik Jones, Warren Trotter & Kanye West, songwriters (Kanye West, Rihanna, Kid Cudi & Fergie)
Track from: My Beautiful Dark Twisted Fantasy
The Cave
Ted Dwane, Ben Lovett, Marcus Mumford & Country Winston, songwriters (Mumford & Sons)
Track from: Sigh No More
Grenade
Brody Brown, Claude Kelly, Philip Lawrence, Ari Levine, Bruno Mars & Andrew Wyatt, songwriters (Bruno Mars)
Track from: Doo-Wops & Hooligans
Holocene
Justin Vernon, songwriter (Bon Iver)
Track from: Bon Iver
勝者 本命 Rolling In The Deep
Adele Adkins & Paul Epworth, songwriters (Adele)
Track from: 21
4. Best New Artist
The Band Perry
勝者 対抗 Bon Iver
J. Cole
本命 Nicki Minaj
Skrillex
==ポップ部門
5. Best Pop Solo Performance
勝者 本命 Someone Like You / Adele
対抗 Yoü And I / Lady Gaga
Grenade / Bruno Mars
Firework / Katy Perry
F***in' Perfect / Pink
6. Best Pop Duo/Group Performance
勝者 本命 Body And Soul / Tony Bennett & Amy Winehouse
Track from: Duets II
Dearest / The Black Keys
Track from: Rave On Buddy Holly
Paradise / Coldplay
Pumped Up Kicks / Foster The People
Track from: Torches
対抗 Moves Like Jagger / Maroon 5 & Christina Aguilera
Track from: Hands All Over
7. Best Pop Instrumental Album
Wish Upon A Star / Jenny Oaks Baker
E Kahe Malie / Daniel Ho
勝者 本命 The Road From Memphis / Booker T. Jones
対抗 Hello Tomorrow / Dave Koz
Setzer Goes Instru-Mental! / Brian Setzer
8. Best Pop Vocal Album
勝者 本命 21 / Adele
The Lady Killer / Cee Lo Green
対抗 Born This Way / Lady Gaga
Doo-Wops & Hooligans / Bruno Mars
Loud / Rihanna
=ダンス部門
9. Best Dance Recording
Raise Your Weapon
Deadmau5 & Greta Svabo Bech
Joel Zimmerman, producer
Track from: 4x4=12
Barbra Streisand
Duck Sauce
Duck Sauce, producers; Duck Sauce, mixers
Sunshine
David Guetta & Avicii
Avicii, David Guetta & Giorgio Tuinfort, producers; Avicii, mixer
Track from: Nothing But The Beat
Call Your Girlfriend
Robyn
Klas Åhlund & Billboard, producers; Niklas Flyckt, mixer
Track from: Body Talk Pt. 3
勝者 Scary Monsters And Nice Sprites
Skrillex
Skrillex, producer; Skrillex, mixer
Track from: Scary Monsters And Nice Sprites
Save The World
Swedish House Mafia
Steve Angello, Axel Hedfors & Sebastian Ingrosso, producers; Steve Angello, Axel Hedfors & Sebastian Ingrosso, mixers
10. Best Dance/Electronica Album
Zonoscope / Cut/Copy
4x4=12 / Deadmau5
Nothing But The Beat / David Guetta
Body Talk, Pt. 3 / Robyn
勝者 Scary Monsters And Nice Sprites / Skrillex
==トラディショナル・ポップ
11. Best Traditional Pop Vocal Album
勝者 本命 Duets II / Tony Bennett & Various Artists
The Gift / Susan Boyle
In Concert On Broadway / Harry Connick Jr.
Music Is Better Than Words / Seth MacFarlane
対抗 What Matters Most - Barbra Streisand Sings The Lyrics Of Alan And Marilyn Bergman / Barbra Streisand
12. Best Rock Performance
本命 Every Teardrop Is A Waterfall / Coldplay
Down By The Water / The Decemberists
Track from: The King Is Dead
勝者 対抗 Walk / Foo Fighters
Track from: Wasting Light
The Cave / Mumford & Sons
Track from: Sigh No More
Lotus Flower / Radiohead
Track from: The King Of Limbs
=ロックなど
13. Best Hard Rock/Metal Performance
On The Backs Of Angels / Dream Theater
勝者 White Limo / Foo Fighters
Track from: Wasting Light
Curl Of The Burl / Mastodon
Public Enemy No. 1 / Megadeth
Blood In My Eyes / Sum 41
Track from: Screaming Bloody Murder
14. Best Rock Song
The Cave
Ted Dwane, Ben Lovett, Marcus Mumford & Country Winston, songwriters (Mumford & Sons)
Track from: Sigh No More
Down By The Water
Colin Meloy, songwriter (The Decemberists)
Track from: The King Is Dead
Every Teardrop Is A Waterfall
Guy Berryman, Jonny Buckland, Will Champion & Chris Martin, songwriters (Coldplay)
Lotus Flower
Colin Greenwood, Jonny Greenwood, Ed O'Brien, Phil Selway & Thom Yorke, songwriters (Radiohead)
Track from: The King Of Limbs
勝者 Walk
Foo Fighters, songwriters (Foo Fighters)
Track from: Wasting Light
15. Best Rock Album
Rock 'N' Roll Party Honoring Les Paul / Jeff Beck
勝者 Wasting Light / Foo Fighters
Come Around Sundown / Kings Of Leon
I'm With You / Red Hot Chili Peppers
The Whole Love / Wilco
16. Best Alternative Music Album
勝者 本命 Bon Iver / Bon Iver
Codes And Keys / Death Cab For Cutie
Torches / Foster The People
Circuital / My Morning Jacket
対抗 The King Of Limbs / Radiohead
===R&B 部門
17. Best R&B Performance
対抗 Far Away / Marsha Ambrosius
Track from: Late Nights & Early Mornings
本命 Pieces Of Me / Ledisi
Track from: Pieces Of Me
Not My Daddy / Kelly Price & Stokley
Track from: Kelly
勝者 Is This Love / Corinne Bailey Rae
Track from: The Love EP
You Are / Charlie Wilson
Track from: Just Charlie
18. Best Traditional R&B Performance
本命 Sometimes I Cry / Eric Benét
勝者 Fool For You / Cee Lo Green & Melanie Fiona
Radio Message /R. Kelly
Track from: Love Letter
Good Man / Raphael Saadiq
Track from: Stone Rollin'
対抗 Surrender / Betty Wright & The Roots
Track from: Betty Wright: The Movie
ラファエルも、Rケリーも、みんなありそう。
19. Best R&B Song
対抗 Far Away
Marsha Ambrosius, Sterling Simms & Justin Smith, songwriters (Marsha Ambrosius)
Track from: Late Nights & Early Mornings
勝者 Fool For You
Cee Lo Green & Jack Splash, songwriters (Cee Lo Green & Melanie Fiona)
Not My Daddy
Kelly Price, songwriter (Kelly Price & Stokley)
Track from: Kelly
本命 Pieces Of Me
Charles Harmon, Claude Kelly & Ledisi Young, songwriters (Ledisi)
Track from: Pieces Of Me
You Are
Dennis Bettis, Carl M. Days, Jr., Wirlie Morris, Charlie Wilson & Mahin Wilson, songwriters (Charlie Wilson)
Track from: Just Charlie
なんとなくレデシー、マーシャが強いような気がする。根拠はないのだが。部門18と同じく。
20. Best R&B Album
勝者 本命 F.A.M.E./ Chris Brown
Second Chance / El DeBarge
Love Letter / R. Kelly
対抗 Pieces Of Me / Ledisi
Kelly / Kelly Price
ケリー・プライスも気になる。
===ラップ部門
21. Best Rap Performance
Look At Me Now / Chris Brown, Lil Wayne & Busta Rhymes
Track from: F.A.M.E.
勝者 本命 Otis / Jay-Z & Kanye West
Track from: Watch The Throne
The Show Goes On / Lupe Fiasco
Track from: Lasers
対抗 Moment 4 Life / Nicki Minaj & Drake
Track from: Pink Friday
Black And Yellow / Wiz Khalifa
Track from: Rolling Papers
クリス・ブラウンもはずし難い
22. Best Rap/Sung Collaboration
本命 Party / Beyoncé & André 3000
Track from: 4
I'm On One / DJ Khaled, Drake, Rick Ross & Lil Wayne
Track from: We The Best Forever
I Need A Doctor / Dr. Dre, Eminem & Skylar Grey
What's My Name? / Rihanna & Drake
Track from: Loud
Motivation / Kelly Rowland & Lil Wayne
Track from: Here I am
勝者 対抗 All Of The Lights / Kanye West, Rihanna, Kid Cudi & Fergie
Track from: My Beautiful Dark Twisted Fantasy
23. Best Rap Song
勝者 本命 All Of The Lights
Jeff Bhasker, Malik Jones, Warren Trotter & Kanye West, songwriters (Kanye West, Rihanna, Kid Cudi & Fergie)
Track from: My Beautiful Dark Twisted Fantasy
Black And Yellow
Mikkel Eriksen, Tor Erik Hermansen & Cameron Thomaz, songwriters (Wiz Khalifa)
Track from: Rolling Papers
I Need A Doctor
Andre Young, Marshall Mathers III, Alexander Grant & Skylar Grey, songwriters (Dr. Dre, Eminem & Skylar Grey)
Look At Me Now
Jean Baptiste, Chris Brown, Ryan Buendia, Trevor Smith, Dwayne Carter, Jr. & Wesley Pentz, songwriters (Chris Brown, Lil Wayne & Busta Rhymes)
Track from: F.A.M.E.
対抗 Otis
Shawn Carter & Kanye West, songwriters (James Brown, Jimmy Campbell, Reg Connelly, Roy Hammond, J. Roach, Kirk Robinson & Harry Woods, songwriters) (Jay-Z & Kanye West)
Track from: Watch The Throne
The Show Goes On
Dustin William Brower, Jonathon Keith Brown, Daniel Johnson, Kane & Wasalu Muhammad Jaco, songwriters (Isaac Brock, Dann Gallucci & Eric Judy, songwriters) (Lupe Fiasco)
Track from: Lasers
24. Best Rap Album
対抗 Watch The Throne / Jay-Z & Kanye West
Tha Carter IV / Lil Wayne
Lasers / Lupe Fiasco
本命 Pink Friday / Nicki Minaj
勝者 My Beautiful Dark Twisted Fantasy / Kanye West
++++
===カントリー部門
25. Best Country Solo Performance
Dirt Road Anthem / Jason Aldean
I'm Gonna Love You Through It / Martina McBride
Honey Bee / Blake Shelton
Track from: Red River Blue
勝者 本命 Mean / Taylor Swift
Track from: Speak Now
対抗 Mama's Song / Carrie Underwood
Track from: Play On
26. Best Country Duo/Group Performance
Don't You Wanna Stay
Jason Aldean With Kelly Clarkson
You And Tequila
Kenny Chesney Featuring Grace Potter
勝者 Barton Hollow
The Civil Wars
Track from: Barton Hollow
Are You Gonna Kiss Me Or Not
Thompson Square
Track from: Thompson Square
27. Best Country Song
Are You Gonna Kiss Me Or Not
Jim Collins & David Lee Murphy, songwriters (Thompson Square)
Track from: Thompson Square
God Gave Me You
Dave Barnes, songwriter (Blake Shelton)
Just Fishin'
Casey Beathard, Monty Criswell & Ed Hill, songwriters (Trace Adkins)
勝者 本命 Mean
Taylor Swift, songwriter (Taylor Swift)
Track from: Speak Now
対抗 Threaten Me With Heaven
Vince Gill, Amy Grant, Will Owsley & Dillon O'Brian, songwriters (Vince Gill)
You And Tequila
Matraca Berg & Deana Carter, songwriters (Kenny Chesney Featuring Grace Potter)
28. Best Country Album
My Kinda Party
Jason Aldean
Chief
Eric Church
勝者 本命 Own The Night
Lady Antebellum
Red River Blue
Blake Shelton
Here For A Good Time
George Strait
対抗 Speak Now
Taylor Swift
++++
29. Best New Age Album
対抗 Northern Seas
Al Conti
Gaia
Michael Brant DeMaria
Wind, Rock, Sea & Flame
Peter Kater
勝者 本命 What's It All About
Pat Metheny
Instrumental Oasis, Vol. 6
Zamora
30. Best Improvised Jazz Solo
All Or Nothing At All
Randy Brecker, soloist
Track from: The Jazz Ballad Song Book (Randy Brecker With DR Big Band)
You Are My Sunshine
Ron Carter, soloist
Track from: This Is Jazz (Donald Harrison, Ron Carter & Billy Cobham)
勝者 本命 500 Miles High
Chick Corea, soloist
Track from: Forever (Corea, Clarke & White)
Work
Fred Hersch, soloist
Track from: Alone At The Vanguard
対抗 Sonnymoon For Two
Sonny Rollins, soloist
Track from: Road Shows Vol. 2
31. Best Jazz Vocal Album
本命 'Round Midnight
Karrin Allyson
勝者 対抗 The Mosaic Project
Terri Lyne Carrington & Various Artists
The Gate
Kurt Elling
American Road
Tierney Sutton (Band)
The Music Of Randy Newman
Roseanna Vitro
32. Best Jazz Instrumental Album
Bond: The Paris Sessions
Gerald Clayton
勝者 本命 Forever
Corea, Clarke & White
Alone At The Vanguard
Fred Hersch
Bird Songs
Joe Lovano/Us Five
対抗 Road Shows Vol. 2
Sonny Rollins
Timeline
Yellowjackets
33. Best Large Jazz Ensemble Album
本命 The Jazz Ballad Song Book
Randy Brecker With DR Big Band
勝者 対抗 The Good Feeling
Christian McBride Big Band
40 Acres And A Burro
Arturo O'Farrill & The Afro Latin Jazz Orchestra
Legacy
Gerald Wilson Orchestra
Alma Adentro: The Puerto Rican Songbook
Miguel Zenón
34. Best Gospel/Contemporary Christian Music Performance
Do Everything
Steven Curtis Chapman
Track from: re:Creation
Alive (Mary Magdalene)
Natalie Grant
Track from: Music Inspired By The Story
Your Love
Brandon Heath
Track from: Leaving Eden
勝者 Jesus
Le'Andria Johnson
Track from: The Awakening Of Le'Andria Johnson
I Lift My Hands
Chris Tomlin
Track from: And If Our God Is For Us...
35. Best Gospel Song
勝者 本命 Hello Fear
Kirk Franklin, songwriter (Kirk Franklin)
Track from: Hello Fear
対抗 Sitting With Me
Erica Campbell, Tina Campbell, Gerald Haddon & Tammi Haddon, songwriters (Mary Mary)
Track from: Something Big
Spiritual
Donald Lawrence, songwriter (Donald Lawrence & Co. Featuring Blanche McAllister-Dykes)
Track from: YRM (Your Righteous Mind)
Trust Me
Richard Smallwood, songwriter (Richard Smallwood & Vision)
Track from: Promises
Window
Canton Jones, songwriter (Canton Jones)
Track from: Dominionaire
36. Best Contemporary Christian Music Song
勝者 Blessings
Laura Story, songwriter (Laura Story)
Track from: Blessings
Hold Me
Jamie Grace Harper, Toby McKeehan & Christopher Stevens, songwriters (Jamie Grace Featuring Tobymac)
I Lift My Hands
Louie Giglio, Matt Maher & Chris Tomlin, songwriters (Chris Tomlin)
Track from: And If Our God Is For Us...
Strong Enough
Matthew West, songwriter (Matthew West)
Track from: The Story Of Your Life
Your Love
Brandon Heath & Jason Ingram, songwriters (Brandon Heath)
Track from: Leaving Eden
37. Best Gospel Album
The Love Album
Kim Burrell
The Journey
Andraé Crouch
勝者 本命 Hello Fear
Kirk Franklin
対抗 Something Big
Mary Mary
Angel & Chanelle Deluxe Edition
Trin-I-Tee 5:7
これは難しい。アンドレ・クロウチだってありえる。
38. Best Contemporary Christian Music Album
Ghosts Upon The Earth
Gungo
Leaving Eden
Brandon Heath
The Great Awakening
Leeland
What If We Were Real
Mandisa
Black & White
Royal Tailor
勝者 And If Our God Is For Us...
Chris Tomlin
39. Best Latin Pop, Rock, Or Urban Album
Entren Los Que Quieran
Calle 13
Entre La Ciudad Y El Mar
Gustavo Galindo
Nuestra
La Vida Bohème
Not So Commercial
Los Amigos Invisibles
勝者 Drama Y Luz
Maná
40. Best Regional Mexican Or Tejano Album
勝者 Bicentenario
Pepe Aguilar
Orale
Mariachi Divas De Cindy Shea
Amor A La Musica
Mariachi Los Arrieros Del Valle
Eres Un Farsante
Paquita La Del Barrio
Huevos Rancheros
Joan Sebastian
41. Best Banda Or Norteño Album
Estare Mejor
El Güero Y Su Banda Centenario
Intocable 2011
Intocable
勝者 Los Tigres Del Norte And Friends
Los Tigres Del Norte
El Árbol
Los Tucanes De Tijuana
No Vengo A Ver Si Puedo... Si Por Que Puedo Vengo
Michael Salgado
42. Best Tropical Latin Album
Homenaje A Los Rumberos
Edwin Bonilla
勝者 The Last Mambo
Cachao
Mongorama
José Rizo's Mongorama
43. Best Americana Album
Emotional Jukebox
Linda Chorney
Pull Up Some Dust And Sit Down
Ry Cooder
Hard Bargain
Emmylou Harris
勝者 Ramble At The Ryman
Levon Helm
Blessed
Lucinda Williams
【Grammy 54th: The One Moment In Time】
恒例。
毎年恒例グラミー賞を見て、その中でここぞという瞬間をピックアップしているが、今年は正直、ここぞというのがあまりなかった。個人的には唯一ジェニファー・ハドソンが歌った「アイ・ウィル・オールウェイズ・ラヴ・ユー」が印象に残ったくらい。これが今年の「ワン・モーメント・イン・タイム」。ほかにライヴは、ブルース・スプリングスティーン、ビーチ・ボーイズ、リアーナ、ポール・マッカートニーなど。
今年のグラミーを総括すれば、アデルのショーということになる。
主要3部門がひとつのレコードで独占されたのは、古くは1981年クリストファー・クロス、1992年ナタリー・コールの『アンフォーゲッタブル』、2003年ノラ・ジョーンズ『ドント・ノウ・ホワイ』、2007年ディキシー・チ ックス以来のこと。まさに快挙だ。
もうひとつ目立たないがおもしろい記録。今年、現役アーティスト、アリソン・クラウスが「ベスト・ブルーグラス・アルバム」で生涯通算28個目のグラミーを獲得。これはクインシー・ジョーンズを超えたという。
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今年の予想ではR&B部門で3つも完全にはずしたのが、痛い。(笑)
「ベストR&Bパフォーマンス」。レデシーかマーシャだと思ったが、コリーンへ。意外だが、まあ、取ってみれば、そうかあ、とも思う。
「ベスト・トラディショナルR&B」は、この5つの候補では一番トラディショナルっぽくないシー・ローには驚いた。これは絶対当てられない。
「ベストR&Bソング」も、シーローに。つまり、シーローに流れが来ていた。僕はここもレデシーかマーシャだと思 っていたので、完全にはずれ。最近には珍しくこのR&B部門で大幅にはずした。来年はがんばろう。(笑)
唯一「ベストR&Bアルバム」だけ、妥当なクリス・ブラウン。
そうそう、クリス・ブラウンのパフォーマンス、よかった。あの中でたぶん、髪の毛を結わいていたのがケント・モリだと思う。マスクをしていたので、わかりにくかったが。
AWARD>Grammy>54th
【Whitney Houston: Update】
搬送。
2012年2月11日、ビヴァリーヒルズのホテルで急死したホイットニー・ヒューストンの遺体が、検死を終わり、故郷ニュージャージーに空路向かう。この輸送に、俳優タイラー・ペリーが自身のプライヴェート・ジェットを提供した、という。
タイラーは11日、ホイットニーの死去が速報で流れるとすぐにビヴァリーヒルズ・ヒルトンに向かい、自家用機の提供を申し出た。現地時間2月13日(月)午後、遺体が空港に到着した後、ニュージャージーに向かう。
ホイットニーの葬儀は今週末か来週にもニュージャージーのどこかで行われるようだ。まだ詳細は発表されていない。
ヒューストンは死去する前、5日以内に2度以上、ビヴァリーヒルズの医師の元を訪れている。
死因はまだ精密な検死結果を 待たなければならないが、処方箋による薬とアルコールの相互作用によって死がもたらされたのではないかと推察されている。家族は、バスタブで発見されたが、溺死ではない、と言っている。ホイットニーの肺に水がそれほど多く残っていなかったという検死もそれを裏付ける。
ホイットニーの最後を発見したのは、ホイットニーの叔母メアリー・ジョーンズで、メアリーはホイットニーがパーティーに着て行くためのドレスをベッドに置き、約30分ほど部屋を離れた。しかし、その後もホイットニーがバスルームから出てこないので、そこに入り、横になっていたホイットニーをバスタブから引き出した、という。
また、未確認だが、ヒューストンに薬を処方していた医師はマイケルに薬を処方していた医師と同じだという報 道もある。ただし、その場合逮捕されたコンラッド・マリー以外の医師ということになりそうだ。
ホイットニーの愛娘で18歳のボビー・クリスティーナは母の死を知り半狂乱となり、一時期自殺も試みたため、周囲が警戒し、保護しているという。
ボビー・ブラウンはホイットニーの死去を受け、11日、ナッシュヴィルで行われる予定だったニュー・エディションのライヴ出演をキャンセルし、ロスアンジェルスに向かった。ニュー・エディションはボビーなしでライヴを行った。
OBITUARY>Houston, Whitney
【Whitney Forever】
追悼。
「このヤング・タレントがホームに戻られた」 クーイーン・オブ・ソウル、アリーサ・フランクリンが、ホイットニー死去の2日後、2012年2月13日、サウス・キャロラリナ州で行われたライヴで、「アイ・ウィル・オールウェイズ・ラヴ・ユー」を歌って、追悼した。
これが、また、120パーセント、アリーサ節になっていて、感動物だ。オリジナルのカントリーさはもちろんのこと消え去り、ホイットニーの持ち歌を完璧に、アリーサのものにし、しかも、アリーサの得意ジャンルでもあるゴスペル・タッチに仕上げている。
アリーサのこのヴァージョンは、グラミーのジェニファーのヴァージョンを凌駕するすごさだ。ぜひ、みなさんにごらんいただきたいのでユーチューブをシェアする。
アリー� �・フランクリン、ノースキャロラナイナ州で2012年2月13日のライヴで
ホイットニーはいくつかの節目でライヴを見せるが、1990年、アリスタ・レコード設立15周年記念イヴェントで、「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」を歌った。下記のヴァージョンが本当に見事なものになっている。
ホイットニーが歌う「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」1990年3月17日、ニューヨーク・レイディオ・シティー・ミュージック・ホールで。アリスタ設立15周年~エイズ・チャリティー、That's What Friends Are For: Arista Records 15th Anniversary Concertにて。
本当にこのホイットニーは、素晴らしい。歌も安定し、声もよく出て、音域も広く、声自体につやもあり、声そのものが輝いている。まさに観客は、声と歌そのものに惚れ込めるのだ。デビュー後10年くらいはどのライヴも本当によく歌えていた。
(訂正、アリスタ25周年と当初書きましたが、ご指摘がありました。15周年に訂正いたします。plus-crabさんありがとうございます)
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ホイットニー、葬儀はプライヴェートで
葬儀。
ホイットニーの葬儀は、2012年2月18日、土曜日、地元ニュージャージーのニュー・ホープ・バプティスト・チャーチで行われることになった。ただし、これは「インヴィテーション・オンリー(招待客のみ)」で一般の参列はできない。家族と友人だけで執り行うという。マイケル、ジェームス・ブラウンなどは、いわゆる「パブリック・ヴィューイング」という一般参列を受け入れたが、今回はそれがないようだ。
ニュー・ホープ・バプティスト教会は、ホイットニーが母シシー・ヒューストンに連れられて通っていた、まさにホイットニーのルーツ中のルーツとも言える教会。まだほんの子供だったホイットニーがここでコーラスを歌い、徐々にソロを歌い、ソロを歌ったところ、参� �者から拍手喝采をあびて、自身のシンガーとしての未来を夢見た場所だ。まさに、彼女はこの土曜日、その出発点に帰ることになる。
++++
映画『スパークル』、8月全米公開
スパークル。
ホイットニーはすでに今年8月に公開されるブラック・ムーヴィー『スパークル』の撮影などを終えている。これは、1976年、アイリーン・キャラなどが出演してヒットした映画のリメイク。当時のサウンドトラックはカーティス・メイフィールドふぁ担当し、アリーサ・フランクリンが主題歌などを歌った。
今回もホイットニーは、主役ジョーダン・パークスの母親役でキャスティングされており、サウンドトラックでも「セレブレート」という曲とゴスペル曲「ヒズ・アイ・イズ・オン・ザ・スパロー(主は雀を見守り給う)」を� ��っている。
この『スパークル』は、ニューヨーク・ハーレムを舞台にしたR&Bグループを巡るストーリー。76年の作品では、シュープリームスのような女性グループをイメージしたストーリーになっていた。
■ホイットニーのベスト
■ディーヴァ―ホイットニー・ヒューストン物語 (ジェフリー・ボウマン著、吉岡正晴訳)
ひじょうにわかりやすくホイットニーのキャリアを1996年くらいまで描いています。読み易い伝記。
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OBITUARY>Houston, Whitney
ARTIST>Houston, Whitney
【Bits & Pieces Last Two Weeks】
もろもろ。
この2週間くらい、なんだか、本当にバタバタしている。次々と訃報がきて、精神的にも参ったり、事務的にも忙しくなったり。
まず、ドン・コーネリアス。2月5日の『ソウル・ブレンズ』には、急遽ドンと親交のあった江守藹さんにゲストにご出演願った。ドンといえば、「ソウル・トレイン」、「ソウル・トレイン」といえば、江守さんだ。2時間たっぷり「ソウル・トレイン」関連で、追悼したが、なんとその翌週12日は、今度はホイットニーが急逝。これにもさすがに驚いた。
■『ソウル・トレイン』DVDボックスセット(5枚組み)「ソウル・トレイン」公式DVD
ライヴ評もずいぶんたまってしまった。カーク・フランクリン、ナラダ・マイケル・ウォルデン、ケイリブ、エレクトリック・� ��ンパイアー、バーケイズなど。
また、八木さん、佐藤さんとやった『ソウル・マジック』の話も、『ビッグ・スペシャル』でやったスティーヴィー・ワンダー関連もまだ。
一週間くらい前から、風邪っぽく、処方薬を飲んでいたので、大事には至っていないが、咳こんでノドに悪い影響があり、ホイットニー関連の出演では、ずいぶんとお聞き苦しいところを見せてしまい、申し訳なかった。
行くつもりだったグリニス・マーティン、キャンディ・ダルファー、テイク6などが行けなかった。
そのほか、岩佐寿弥監督のチベットの少年が主人公の新作映画『OLO(オロ)』を見て、監督にお話を聞いたので、その話もそのままになっている。
もう来週に迫ったボビー・ウーマックについても書こうと思っていたが。 また、それに関連付けて、サム・クックのことも。サムはトータス松本のカヴァー集と、紙ジャケリリースなども。
ホイットニー関連は続報がいろいろ入ってくる。死因などもいずれは詳細がでるのだろう。
ホイットニー、ドン・コーネリアスの評伝などもまとめておきたい。
しかも、最近、パソコンの調子も悪い。動きが遅い。ログアウトするときに、「あなたのパソコンは別の人にログインされています~~」と出たのでかなり驚いた。乗っ取られているのだろうか。よく自分のパソコンが知らぬ間に、足掛け代理サーヴァーのような役目を担っていることがあるらしいが、それだろうか。ここを踏み台されていたら、たまらない。さっそく、明日、専門家にチェックしてもらうことにしたが、果たして。
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ESSAY>Bits & Pieces
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